登録 : 2015.11.09 01:11 修正 : 2015.11.09 06:27

66年ぶりの中台首脳会談

66年ぶりに両岸(中国と台湾)首脳会談を行った馬英九(左)台湾総統と習近平(右)中国国家主席が7日、会談場のシンガポール シャングリラホテルで記者たちに手を振っている =シンガポール/EPA連合ニュース

 66年ぶりに開かれた習近平・中国国家主席と馬英九・台湾総統の首脳会談で主導権を握ったのは中国側だった。 会談を先に提案したと知られる習主席は、両岸(中国と台湾)が同じ中華民族であることを強調し、台湾の分離独立には断固たる警告を送った。

 習主席は会談が非公開で変わると「両岸関係の最大の脅威は台湾独立を追求する勢力」とし、台湾の野党である民進党を攻撃した。民進党は親中指向の国民党とは違い、「九二共識」を認めず台湾の独立を指向している。 蔡英文・民進党総統候補は世論調査で朱立倫・国民党総統候補を大きく上回り、来年1月の総統選挙で当選が有力だ。 習主席は「台湾の各党派、団体が九二共識を堅持するよう願う。台湾の独立勢力は両岸関係に災難をもたらしうる。 国家を分裂させようとするいかなる試みにも両岸人民は同意しないだろう」と強調した。

 習主席の発言は総統選挙のみならず同じ日に行われる台湾立法院選挙(韓国の総選挙に相当)も念頭に置いたものと見られる。 ある北京外交消息筋は「中国は国民党の置かれた立場を深刻に受け止めている」として「総統選挙は大勢が決まったとは言え、立法院選挙まで国民党が惨敗すれば両岸関係が基盤自体を喪失すると憂慮する」と話した。 馬総統も冒頭から「九二共識を強固に確かめよう」と話した。習主席と馬総統とは民進党牽制という政治的目的で一致したわけだ。

馬英九「九二共識を確かめよう」
総統選挙で優勢な民進党を挟撃
野党総統候補「密室首脳会談に失望」
中国専門家「議論内容より出会い自体に意味」評価

 習主席は蔡英文候補にも前もって「急激な両岸政策転換は危険で、中国と協力する方が良い」というシグナルを送ったものと見られる。 共産党機関紙の人民日報は8日付評論で「台湾が九二共識を破るなら、両岸平和の船は暴風雨にさらされかねない」と主張した。 蔡候補は「習・馬会談に強く失望した。 密室首脳会談を推進した馬総統が台湾のアイデンティティと民主主義、自由選挙に関し言及しなかった」と批判した。 民進党支持者数百人は7日、会談反対デモを行った。

 習主席は晩餐会で2013年に台湾が日本と尖閣列島(中国名 釣魚島)周辺12海里内には進入しないとする内容の漁業協定を取り上げて遺憾を伝えた。 習主席は「両岸が抗日戦争勝利70周年をむかえて共同で歴史書を書こう」とも提案した。 習主席は馬総統が提案した両岸ホットラインの開設には同意したが、台湾を狙うミサイル配置の再調整問題には「台湾を狙ったものではない」と一蹴した。 馬総統が「中国の制止のせいで国際社会活動への参加にあい路があった」とし了解を求めたことに対しても、習主席は「事案別に判断が必要だ」として既存の態度を維持した。 中国の「一つの中国」政策のため台湾は現在22カ国とのみ国交を結んでいる。

 専門家たちは内容より66年ぶりの首脳会談自体が新たな道標を立てたものと評価した。 台湾を正式国家として認定しない中国は、今回「一つの中国」原則に反してまで国家元首間の首脳会談を開いた。 朱衛東・中国社会科学院研究員は新華社通信に「討論内容や成果より、会ったということ自体に意味がある。両岸疎通に大きな突破口の役割を果すだろう」と語った。 首脳会談という先例を作っただけに、今後首脳会談が続く道を開いたということだ。 アレン・カールソン米コーネル大副教授はワシントンポストに「今回の会談は1972年のニクソン中国訪問とオバマのキューバ関係正常化に匹敵する」と話した。

 一方、米国務省はジョン・カービー報道官の声明を通じて「両岸指導者会談と関係改善を歓迎する。 緊張を緩和し安定を促進することを願う」と明らかにした。

※九二共識:1992年11月、香港で半民半官機構である中国海峡両岸関係協会(海協会)と台湾海峡交流基金会(海基会)が会談し、「一つの中国を認めるものの、中華人民共和国(中国)と中華民国(台湾)が各自の解釈により名称を使用(一中各表)することとした合意で、以後の両岸関係の中心原則になった。中国は一つの中国に、台湾は各自の解釈に重きを置いて解釈している。

北京、ワシントン/ソン・ヨンチョル、イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-08 22:07
http://www.hani.co.kr/arti/international/china/716479.html 訳J.S(2014字)

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