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"米、グァンタナモで‘神経混乱’誘発薬品 投与"

登録:2013-06-27 09:25 修正:2013-06-27 09:57
アルジャジーラ、収容所医療文書 公開
ハンスト収監者に対する強制給食時 投薬
うつ病・自殺衝動誘発 副作用 深刻

 米軍が運営しているグァンタナモ収容所で5ヵ月間にわたりハンスト闘争をしている収監者に、パーキンソン病と似た神経系混乱を引き起こす薬品を投薬しているという疑いが提起された。 <アルジャジーラ>はグァンタナモ収容所当局が去る3月5日に作成した‘ハンスト収監者のための医療管理’という文書を公開し、ここに強制給食時に嘔吐を防ぎ消化を促進させるため‘レグロン’という薬品を処方せよとの指針が含まれていると報道した。 グァンタナモ収容所の人権問題を提起してきた英国の人権団体である‘刑執行猶予’(Reprieve)はこの問題と関連した報告書を出し、米国食品医薬庁(FDA)がこの問題を調査しなければならないと要求した。 またレグロンを生産する製薬会社ANIにも書簡を送り、グァンタナモ収容所でのレグロン使用を中断するよう努力しろと要請した。

 レグロンはむかつきを減らすメトクロピラミドという物質で作られているが、神経伝達物質であるドーパミンを遮断する作用をする。 レグロンは顔・舌・四肢に運動障害を惹起しうつ病・自殺衝動を誘発する副作用を持っていて米食品医薬庁は2009年にこの薬の慢性的使用に伴う危険を強力に警告する‘ブラックボックス’措置を下した。 12週以上の服用は避けることも勧告した。 だが、グァンタナモ収容所の文書にはこのような危険性を知らせる内容は全くない。 収容所当局は「収監者の同意なしには投薬しない」と明らかにしたが<アルジャジーラ>は現場取材を通じて医療スタッフから「レグロンと関連した副作用は知らない」という返答を確保した。 医療スタッフも知らない情報を収監者に知らせられる筈がない。 グァンタナモ収容所では去る2010年にも深刻な副作用があるメプロキンという抗マラリア剤を投薬した事実が明らかになり論議が起きた。

 <アルジャジーラ>は収監者の個別的医療記録を見ることはできず実際のレグロン使用有無、副作用問題発生有無は把握できなかったと明らかにした。 収容所当局は黙殺無返答だ。 去る2月コーランが粗雑に扱われたことに抗議して始まった断食闘争は、現在服役者166人中4分の1ほどが参加していて、収容所は彼らの鼻にチューブを入れ流動食を強制的に注入してきた。

イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/593389.html 韓国語原文入力:2013/06/26 22:20
訳J.S(1144字)