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米、対北韓政策‘放置’から‘外交的介入’へ旋回 試み

登録:2013-04-18 23:38 修正:2013-04-19 07:02
ケリー‘戦略的忍耐’から‘非忍耐’に転換 言及
中国の協力 引き込んで政策変化 意図
中国も関連国家との対話強調に乗り出す

 ジョン ケリー米国国務長官が17日(現地時間)バラク・オバマ2期行政府の対北韓政策を‘戦略的非忍耐’と呼び、中国と協力して北韓問題に積極的に介入する意向を明らかにした。 ケリー長官は米下院外交委員会予算案聴聞会に参加して「(米国政府の)対北韓政策は‘戦略的忍耐(patience)’ではなく‘戦略的非忍耐(impatience)’と呼びたい」と話した。 これは北韓が変化するまで待つというオバマ1期行政府の消極的政策から、積極的な外交的介入を通じて北韓の変化を誘導する側に政策基調を変える意図と解釈される。 この発言はケリー長官が去る12~14日、韓・中・日 東北アジア3国歴訪を契機に整えた対北韓政策構想を反映したものと見られる。

 前任であるヒラリー・クリントン国務長官の戦略的忍耐政策は、事実上‘無視戦略’に近かった。 北韓の挑発に対話提案で対応することは‘誤った行動に対する補償’であるだけに、これを無視して北韓が変化するまで待つということだった。 ケリー長官がこれに対し婉曲に自身の構想に‘戦略的非忍耐’という名前を付けたのだ。

 戦略的非忍耐のキーワードは中国だ。 彼は聴聞会で米国が「軍事的威嚇以外には北韓に直接的影響力を持っていない」として「しかし中国は(北韓と)関係を持っている」と話した。 彼は 「中国がなければ北韓は崩壊するだろう。 従って中国と協力することが重要だ。 中国は我々と協力する意志を示唆したと考える」と語った。 中国が北韓に対して持っている影響力をテコに北韓の変化を誘導してみようという腹案を提示したわけだ。 ケリー長官は、中国も北韓が不安定になることを憂慮しているので協力が可能だろうと予想している。

 ケリー長官は、特に中国が北韓-米国交渉を仲裁できると見ている。 彼は去る14日、東北アジア歴訪同行記者団と会った席で興味深いことを言った。 <ロイター>通信はケリー長官が「もし中国が我々に‘ここに我々が準備したものがあるので見ろ’と言うならば、論理的で成功可能性があるかも知れないことに対して門を閉ざさないだろう」と話したと報道した。 中国が北韓と協議して仲裁案を作ってくれば積極的に検討できるという意と読まれる。

 おりしも中国も関連国の対話を強調して乗り出した。 華春蛍 外交部スポークスマンは、北韓軍事委政策局声明に対する論評を要請され 「対話と交渉が(韓)半島問題解決の唯一で正しい道」としつつ「半島と東北アジア地域の平和・安定守護、半島の非核化実現は関連国の共同責任」と話した。

 米国は今月末に韓-米連合軍事訓練を終わらせ、来月の韓-米首脳会談を経て北韓に対する外交的介入に乗り出す可能性がある。 オバマ大統領も16日「北韓が恐らく今後数週間は継続的に挑発的な動きを見せると予想する。 しかし我々はそれを抑制し、別の局面に移動できることを希望する」と明らかにした経緯がある。

 しかし、オバマ大統領とケリー長官は共に北韓の交渉態度が過去とは違わなければならないという点を繰り返し強調していて、実際の交渉までには難航が避けられない展望だ。 ケリー長官は17日 「非核化をどのように進展させるかに対する概念が(北韓に)ない限り、我々は補償しないだろうし、交渉のテーブルに臨まないし、食糧支援交渉もしないだろう」と言い切った。 これは北韓との交渉時に、補償と見られうるものを提供する行為に対する米国内の拒否感を意識した発言と解説される。 外交部当局者も「米国政界の雰囲気に照らしてみる時、政策基調変化には時間が必要だろう」と話した。

ワシントン/パク・ヒョン特派員、パク・ビョンス先任記者 hyun21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/583558.html 韓国語原文入力:2013/04/18 22:43
訳J.S(1720字)

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