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福島のミミズは‘放射能の塊り’

原文入力:2012/02/06 16:04(864字)

←ハンギョレ資料写真

猪などが食べれば食物連鎖を通じて汚染拡散
1㎏当たり2万ベクレルのセシウム検出…基準値の40倍

 放射能大量流出事故を起こした日本、福島第1原発周辺地域のミミズは、まさに放射能の塊りであることが分かった。 ミミズは鳥類や猪など他の野生動物に食べられ、生態系の食物連鎖を通じて放射能汚染を拡散させる可能性が高い。

 長谷川元洋 日本森林総合研究所主任研究員(土壌動物学)が福島第1原電から約20km離れた川内村の国有林地帯でミミズを採集し検査した結果、1㎏当たり2万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと<毎日新聞>が6日報道した。食用肉類の場合、放射性セシウムの基準値は1㎏当たり500ベクレルだ。

 <毎日新聞>は「ミミズは多くの野生動物の餌となる」として「食物連鎖を通じて他の生物の体内に次々と積もっていく現象が起きることが憂慮される」と伝えた。

 長谷川研究員は昨年8月下旬から9月末まで一部地域が警戒区域に指定された川内村など3市町村の国有林でそれぞれ40~100匹のミミズを採集し検査した。 その結果、川内村のミミズから1㎏当たり2万ベクレル、他の周辺地域のミミズからは1㎏当たりそれぞれ290ベクレルと1000ベクレルを検出した。3ヶ所の中で川内村が空間放射線量が時間当り3.11マイクロシーベルトで最も高いところだった。

 長谷川研究員は福島原発事故により放出された放射性物質が落葉についていて、落葉が分解される過程で有機物に混ざりミミズの餌になっていると解釈した。 日本林野庁が昨年8~9月の間に実施した土壌放射能調査では川内村の場合、土壌1㎡当たり約138万ベクレルの放射性セシウムが検出されたことがある。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/517658.html 訳J.S