[政治] 次期代表として有力なホン・セファ進歩新党候補インタビュー…
"来年総選挙、認知度のある人物として陣容率い政党支持率 3% を超す"(3521字)
□ チョ・ヘジョン
←ホン・セファ 写真:<ハンギョレ21>チョン・ヨンイル記者
亡命者、タクシー労働者、進歩政党平党員、言論人。‘ホン・セファ’の名前につく修飾語がもう一つ増えた。‘政治家’だ。 異変が起きなければ彼は11月25日の党大会で進歩新党の4代目代表に確定する。‘老兵’はなぜ旗を掲げて最前列に立つで決心をしたのだろうか。それより、‘政治家ホン・セファ’は進歩新党の混乱を収拾し進歩政治の底辺を拡大する政治力を発揮することができるだろうか。 11月8日ソウル、汝矣島(ヨイド)の進歩新党党舎でホン・セファ進歩新党代表候補に会った。‘去った者’たちに向けた怒りをあえて隠さなかったが、進歩新党の希望を語ることにも躊躇しなかった。
Q. 政治家として新しい人生を始めることになった所感はどうなのか。党代表出馬宣言文では‘上がりたくない舞台’と表現したが。
(フランスから2002年に)帰国して民主労働党に入党し、分党状況で自分のアイデンティティを根拠に進歩新党を選択した。自分にとって韓国社会で労働者の政治勢力化という大義はとても重要な課題だ。 それで平党員として熱心に役割を分担した。 ところが基本的な枠が崩れる状況が到来した。 自分自身の問題であると同時に、自分とともに韓国社会の大義を共有した党員たちが動揺しているのが現実だ。党員たちはこの痩せた土地で30年に及ぶ進歩政党運動、進歩政治、労働者政治勢力化過程を体験して出てきた大切な実だ。じっと平党員精神で残っているのは無責任だと考えた。 どうにかして党員たちをまとめて新たな出発を企てなければなければならないと考えた。
Q. 一般的に言論人が政治家に変身することを批判する人々も多い。
<ハンギョレ>にいながらも党員であるということが問題になったが、教師の政治参加を遮る未成熟な現実のためだと見る。 権力を牽制し批判した知識人、言論人が権力を指向する政党人・政治家になることに大きな矛盾は感じない。保守政党や現在力の強い政党ならばそのような批判も可能かもしれないが、進歩新党に参加することは資本権力・政治権力を牽制する現実的な政治的力量を育てることだ。
Q. 来年の総選挙にも出馬するか。
‘上がりたくない舞台’だが、(ひとまず)上がったなら熾烈に、きちんと、積極的にやりたい。比例代表も、地方区出馬の可能性も全て開けている。<私はパリのタクシー運転手>で知られた虚名が、私の考える進歩的価値と理念を持った進歩新党の力量を強化するために消耗するならば燃え尽きても構わない。(笑い)
Q. 進歩新党は新しい進歩、進歩の再構成を主張して創党した。だが成果を出せなかったし、また危機に陥った。今までしなかったりできなかったものが、今度はできるのか。
韓国の進歩政治の力量を長期的な視角でみるべきだ。短期間に効果的な結果を期待できるような政治的風土でもない。3年6ヶ月間にできなかったことを今度はできるかではなく、3年6ヶ月間やらなかったために今後できるということだ。私たちのアイデンティティを土台に長期的展望を持ってやる他はない。今まで何もしてみなかったのに影響力がないからと統合を語るのはアイデンティティを揺るがすことだ。もし長期的展望でアイデンティティを維持し良くやったのに韓国社会の進歩力量が不足するならば、それで党を運営する状況さえ難しいならば、散開して下放して、各自の地域と持ち場で活動し再起を誓う覚悟をしなければならない。そのような覚悟と姿勢で私たちの原則を守ってまともに戦ってみようということだ。
Q. 党員倍増運動を行うと言ったが、私たちはヨーロッパとは違い労組組織率が低く社会的基盤も違う。特に今20~30代は反ハンナラ・非民主指向の第3勢力に熱狂している。
今、私たちに必要なことは意見グループではなく実践グループ、行動グループだ。たとえば三星とどのように戦うのかという話ではなく、具体的な姿を見せなければならない。私たちのアイデンティティを土台に、私たちの価値と理念を具体的な行動で見せれば、ある程度実を結ぶことができるのではないか。もし反響を得られなければそれが私たちの力量なのだから下放でもする覚悟が必要だと言ったのだ。代表団が構成されたら党員たちと議論するだろうが‘存在を裏切る意識’にならないように人文学・社会科学を党員と国民が共に勉強し疎通する場を作ることも必要だ。‘民衆の家’のような地域草の根活動と教育も強化しなければならない。
Q. ノ・フェチャン、シム・サンジョン、チョ・スンス前代表3人など統合連帯が離党して民主労働党・国民参与党との統合手順を踏んでいるが。
(進歩政党統合案が否決された) 9月4日の党大会まで会議録を調べた。私たちが統合しなければ民主労働党は国民参与党と統合するのであるから、進歩政治の右傾化を防ぐためには統合しなければならないという議論が絶えず出てきていた。統合連帯に参加した方々が言った話だ。自身に忠実ならば良いだろう。 今、短い時間に起きた状況は色々な面で理解し難い。そうではないと思うなら、自分の歩みに責任を負う勇気を持てば良いだろう。 党の責任を負ってきたし、民主労働党と統合しようと説得した人々だ。それが否決されるや「党の決定を尊重する」と言いながら離党したことは、未必的であれ進歩新党の消滅を望む方向だという点で容認し難い。
Q. ノ・シム・チョ前代表とは人間的に近い間柄だ。特にシム前代表は後援会長も引き受けたし、運動の精神を守る政治家だと誉めたこともある。
国内で活動した方々とは違い、私は外国にいてぶつからなかったという負債意識の表現だった。 (いずれにせよ)私は指導部として説得しても党がついてこなかった時にしなければならないことは離党ではなく下放だと考えた。これは破局だ。私が傷ついたのは事実だ。それで良いのか。(だが)今後、私たちが行かなければならない道は遠く、水が低いところへ最後まで流れれば結局は出会うだろうと思う。
Q. 野党圏統合問題はどのようにするのか。
選挙工学・政治工学で(無条件に)一つの垣根に入ってこいということには同意しない。自由主義政党や保守主義政党と共にすることができないのは至極当然だが統合しろというのは暴力だ。 進歩新党がこのようになったこと自体がその問題のためだ。 ‘現実’という表現に、正していかなければならない現実と やむを得ず受け入れざるを得ない現実とがあるならば、韓国では進歩政治家でさえ現実を後者として受け入れる傾向がある。そのために度々原則が動揺し、そのような歩みを合理化することになる。 私たちの基調と綱領が同じならば、民主労総でも進歩教研(進歩政治勢力の連帯のための教授研究者の集い)でも社会党でも統合しなければならない。そちらとは大きな困難なしで行くことができそうだ。
Q. 候補単一化など選挙連合はどうなるのか。
柔軟に参加するだろう。統合話が出るのは、自分と他の政治勢力を敵対的関係としてのみ感じるためだ。 違っていても共存し競争し連帯もするというのが政治が成熟することだ。 党のアイデンティティに基盤を置いて状況と懸案によって積極的に連帯する事もでき敵対することもあるのは政治の当然の姿だ。孔子が‘君子は和而不同し、小人は同而不和する’と言った。小人の政治から君子の政治へ成熟しなければならない。
Q. 来年の総選挙目標は。
政党支持率3%は超せると見る。パク・ノジャ オスロ大教授も入党したし、この頃は離党より入党の方が多い日もある。非正規職問題の解決、三星との戦いなどに取り組み認知度のある人物で最大限の陣容を立てるだろう。
Q. 最後に言いたいことは。
進歩新党が現実的に力が弱いと言うが、いつ言論が現実的な力を育ててみたことがあるのかと訊ねたい。言論も(進歩政党が力を育てる上で)ある程度の寄与するべきなのに、そのように尋ねてばかりいるのは無責任な姿勢ではないだろうか。
文 チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr
原文: http://h21.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/30806.html 訳J.S