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年間に3億2千万ドル貿易収支改善されると言ったのに…

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/503719.html

原文入力:2011/11/02 22:11(1391字)
チリとFTA 7年、89億ドルの赤字
チェ・ヒョンジュン記者


EUとのFTAも4ヶ月間に反対に貿易収支悪化
"米国とのFTAの結果ははるかに深刻だろう" 指摘


 "協定が発効すれば、対チリ貿易収支が年間約3億2000万ドル改善される…。"

去る2003年12月26日、我が国が結んだ最初の自由貿易協定である韓-チリ協定批准案の国会通過を控え、ユン・ヨングァン当時外交通商部長官が国会外交通商統一委員会でした話だ。自由貿易協定を結べば我が国の輸出が大きく膨らみ貿易収支が改善されるというのが政府が一貫して掲げた主張であった。

それから7年が過ぎた今、当時のバラ色展望は正反対の現実となって現れている。協定発効後7年間、我が国の対チリ貿易収支赤字は89億ドルに及ぶ。発効前年に8億ドルだった赤字規模は、発効翌年には13億ドルへ、その翌年は更に22億ドルに増えた。


去る7月に発効した韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定の成績表もやはり期待には大幅未達の水準だ。ヨーロッパ連合は世界最大経済圏であり、自由貿易協定の現実を計ってみられる試金石の役割を果たす。知識経済部の資料によれば、我が国の対ヨーロッパ連合輸出は協定発効後、むしろ下落傾向を辿っている。 去る2009年と2010年の前年対比輸出増加率は各々20.2%、14.8%だったが、協定発効以後の去る7月、8月、9月には増加率が各々15.4%、11.9%、10.0%に留まった。反面、輸入は逆に急速に増えている。去る7月、8月、9月の輸入増加率は各々36.7%、17.3%、26.3%に達する。発効後の4ヶ月間、我が国の対ヨーロッパ連合貿易収支幅は昨年同期に比べ37億ドルも悪化した。昨年、政府は韓-ヨーロッパ連合協定発効後、15年間に貿易収支黒字規模が年平均3億6100万ドルずつ増えると展望していた。


この他に去る2006年9月に発効されたヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)との自由貿易協定もやはり成果を出せずにいる。2007年以後の4年間、我が国は計88億ドルの赤字を出し、政府の当初展望とは異なり赤字規模も改善されていない。


このような事情は政府が主張する韓-米自由貿易協定の経済的効果に対する信頼度を落とす要因だ。 政府が去る8月に発表した‘韓-米自由貿易協定経済的効果再分析’報告書を見れば、協定発効後15年間に対米貿易収支黒字規模が年平均1億4000万ドルずつ増えると予想されている。特に農水産業では年平均4億3000万ドルの赤字が発生するが、製造業分野で年平均5億7000万ドルの黒字になると分析した。


イ・ヘヨン韓神(ハンシン)大教授(国際関係学)は 「チリの場合、私たちが試験用として選んだパートナーと見ることができるが7年間にわたり継続的に貿易収支赤字を記録している」として「我々より競争力が優位にあるヨーロッパ連合や米国とのFTAの結果はこれよりはるかに深刻だろう」と見通した。


チェ・ヒョンジュン記者 haojune@hani.co.kr


原文: 訳J.S