原文入力:2011/08/14 22:14(1478字)
ハン・クァンドク記者
4~10日、純流出 293億ドル…2008年以後 最大
韓国関連ファンド 104億ドル 抜ける…前週より5倍
一部は新興国債権市場へ…危険避難所の役割
恐怖に捕われたグローバル資金が先進・新興市場の別なく株式市場から大脱出している。
14日グローバルファンド分析業者 エマ-ジング ポートフォリオ ポンドリサーチ(EPFR)資料によれば、最近一週間(8月4~10日)で全世界株式ファンドから純流出された資金は293億3100万ドル(約32兆ウォン)で2008年金融危機以後の最大値を記録した。
先進地域では215億9000万ドルが抜け出た。 米国ファンドだけで132億3800万ドルが離脱し、昨年5月以後の最大値を記録した。 米国信用等級降格と景気鈍化に対する憂慮が投資家を恐怖に追い詰めているということだ。
西ヨーロッパ地域に投資するファンドも46億4000万ドルが純流出した。特にこの間持続的な流入傾向を示してきたドイツファンドまでが純流出へ反転し衝撃を与えている。 前週(7月28日~8月3日)に4億6000万ドルまで流入強度が顕著に鈍化したドイツ ファンドは6億4000万ドルの純流出へ反転した。 資金市場ではフランスはもちろんユーロゾーン内唯一の安全地域と感じられたドイツまでが疑う状況にある。 これでヨーロッパに投資するファンドは2008年7月以後、最大の資金が離脱した。
同期間に新興市場からは77億4000万ドルの資金が離脱した。 やはり2008年以後、最大値だ。ファンド純資産対比流出額比重は1.22%で、先進国(0.65%)より高かった。 世界新興市場(GEM)ファンドで32億ドル、日本を除くアジア投資ファンドで29億ドルの資金が抜け出た。 景気低迷憂慮のために不動産ファンドでも2008年9月以後最大値の10億2000万ドルが抜け出た。
投資対象に韓国が入っているファンドでは前週より5倍を越える104億4300万ドル(約11兆ウォン)が抜け出た。 韓国関連ファンドには世界新興市場、アジア市場(日本除く)の他に先進市場に投資するファンドも含まれている。したがって絶対数値を直ちに韓国と結びつける訳には行かないが、輸出入変動幅は相当な影響を与える。イ・ジェフン 未来アセット証券研究員は「アジア市場の資金の流れをファンド所在地で確かめてみると。最近米国とフランス系の離脱が大きくなったと観察された」と話した。
株式市場を離脱したグローバル資金の一部は新興国債権市場に移動した。財政危機に苦しむヨーロッパと米国の債権ファンドからは数十億ドルの資金が離脱したが、新興市場債権ファンドでは小幅の資金が流入した。金融危機がはじければ新興国の株式市場から一番最初に資金が抜け出たが、債権市場は危険避難所の役割をしているわけだ。
国内投資家らのファンド資金は反対に動いた。同期間に国内外債権型からは1964億ウォンが出て行った反面、国内株式型には8484億ウォンが流入した。ペク・ジエ東洋証券研究員は「国内投資家は株式市場の急落を投資機会と判断したと見られる。 だが、不確実性があまりに大きく投資時点を判断しにくい状況であるだけに長期的な観点で対応する必要がある」と話した。
ハン・クァンドク先任記者 kdhan@hani.co.kr
原文: http://www.ocn.ne.jp/translation/ 訳J.S