原文入力:2011/08/09 01:44(1171字)
政府機関・公企業 大量降格 米証券市場 下落出発…ヨーロッパ暴落
米国の国家信用等級を去る5日(現地時間)に降格させた国際信用評価会社スタンダード アンド プアーズ(S&P)が後続措置の一環として米国政府機関および政府の支援を受ける公企業などの信用等級も三日ぶりに大幅に下げた。米国の国家信用等級の下方調整により、米連邦政府の暗黙的・明示的支援を受ける機関に対する信用等級の降格はある程度予想されたことだが、市場は鋭敏に反応した。
S&Pは8日(現地時間)国策モーゲージ会社のファニーメイとフレディマックの信用等級を既存の‘AAA’から‘AA+’に下方調整すると明らかにした。S&Pは「これらモーゲージ会社は完全な公企業ではないが、米国政府に直接的に依存している」と等級降格の不可避性を説明した。
ファニーメイとフレディマックは政府保証を根拠に一般の人たちに住宅担保貸し出し(モーゲージ)を提供する金融会社で、米国モーゲージ市場の90%ほどを占めている。米国政府は去る2008年金融危機の時、これら機関に公的資金を投入した経緯がある。 <AP>通信は「モーゲージ企業等の信用等級降格で住宅購入者はさらに多くの利子を支払うことになるだろう」と明らかにした。
S&Pはまた、米国の国立証券受託所と国立証券精算所など、証券関連4機関の信用等級も一段階ずつ下方調整した。これら機関は米国金融市場で当日の取引金額を決済し精算するのに核心的な役割をしている。
S&Pはその他にも政府機関である12ヶ所の連邦住宅貸出銀行の内、10ヶ所に対しても信用等級を同じように下げた。
S&Pは米国の各州と地方自治体、その他保険機関なども米国国家信用等級下落の影響がないか点検しているとし、近い将来これら機関に対しても等級調整有無を発表すると明らかにした。財政危機が深刻な一部州政府の場合、信用等級が降格されれば資金調達に困難をきたすと予想される。
アジア証券市場の墜落余波などで前取引日対比1.77%急落した1万1243で出発した米国ダウ指数はS&Pの発表以後に下げ幅を拡大し、開場1時間30分目の8日午前10時55分現在(現地時間)下げ幅を拡大し、2.78%下落した1万1126を記録した。
ヨーロッパ証券市場も暴落を繰り返した。英国FT100指数は3.39%、ドイツDAX30は5.02%、フランスCAC40は4.68%も下げるパニック状態を示し取引を終えた。
イ・ヨンイン記者 yyi@hani.co.kr
原文: 訳J.S