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金融監督院 検査役、釜山貯蓄銀行から10年間 餅代 受け取り

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/480495.html

原文入力:2011/05/30 23:02(1152字)
ノ・ヒョンウン記者

情報あらかじめ流して 1億ウォン 受け取る
妻の甥(姪) 3億ウォン余 貸出斡旋

拘束起訴 イ・チャグク氏‘不正内容’
貯蓄銀行の経営状態を監督しなければならない金融監督院幹部が、貯蓄銀行側から億台のわいろと名節餅代を定期的に受け取り、その代価として不良監査と内部情報を提供していた事実が明らかになったと検察が発表した。

最高検察庁中央捜査部(部長 キム・ホンイル)は釜山貯蓄銀行グループから1億ウォン余りのわいろを受け取った容疑(特定犯罪加重処罰法のわいろ)等で金融監督院検査役イ・チャグク(52)氏を拘束起訴したと30日明らかにした。検察が明らかにしたイ氏の容疑内容を見れば、公務員が買収され自身の責務に反する過程が明確に現れている。

イ氏は1990年代末、釜山にあるD信用金庫監督官として勤務した当時、釜山貯蓄銀行グループ役職員と親密な縁を結んだ。2000年頃からは毎年正月と秋夕の名節に100万~200万ウォンの餅代を受け取り、2002年10月には金融監督院の検査方針などの情報を渡す代価として1億ウォンを手にした。また、イ氏は2005~2006年、このグループのカン・ソンウ(60・拘束起訴)監査に要請し個人事業を営む妻の甥(姪)に3億2000万ウォン余りを無担保で貸出してくれるよう手を回したことが明らかになった。釜山貯蓄銀行側はイ氏の妻の甥(姪)の貸出適格審査などを全て省略し2億9900万ウォンを直ちに貸出し、その利子までも新規貸し出し金2200万ウォンを作り代納した。

イ氏はその代価として2009年2~3月、釜山貯蓄銀行検査班長として監査業務を総括し、電算システムを開けば正しく知りうる貸出健全性虚偽分類事実に目を瞑り、部下の検査班員には問題事実を報告書から除くよう指示した。イ氏はまた、昨年初め蔚山地検がすでに捜査を終えた後、金融監督院に要請した釜山貯蓄銀行監査に備え、部外秘の質問書を持ち出し渡していたことが明らかになった。この質問書には「釜山貯蓄銀行が資産健全性分類に誤りがあり、貸し倒れ引当金積み立てが不足し、プロジェクトファイナンシング(PF)貸出を通じて事実上の投資事業を遂行しており、延滞利子を整理するために追加貸出を通じて正常与信を装っている」という内容が含まれていた。管理監督機関の存在理由が形無しになった瞬間だったわけだ。 ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

原文: 訳J.S