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ウォン-ドル為替レート 1065ウォン 32ヶ月ぶりに1060ウォン台

原文入力:2011-05-02午後09:21:08(1197字)
追加下落の可能性 高い

ハン・クァンドク記者

←ウォン-ドル為替レート推移

ウォン-ドル為替レートが2年8ヶ月ぶりに初めて1060ウォン台に進入した。予想を超える規模の4月貿易黒字とKOSPI最高値更新の影響などでウォン-ドル為替レートは2日、ソウル外国為替市場で先週より6.5ウォン下がった1065ウォンで締め切った。
専門家たちは国際金融市場でドル安現象が持続している上に、我が国外国為替当局の為替レート政策の基調変化の動きと需給要因などによりウォン-ドル為替レートが更に下落する可能性が高いと診断している。

主要6ヶ国通貨に対するドル貨幣の価値を現わすドル指数は、ニューヨーク外国為替市場で5ヶ月連続下降線を示している。米国中央銀行の連邦準備制度(Fed)が低金利政策を持続するという信号を送る反面、ヨーロッパ中央銀行(ECB)は追加金利引き上げに出ると予想され、ドル指数下落が激化している。ドル指数の下落はウォン貨(韓国ウォン)の相対的な強勢に直結する。

チョン・ギョンパル外国為替先物市場分析チーム長は「国際外国為替市場は主要国の中央銀行官吏たちの通貨政策を代弁する場となっており、彼らの言葉一つで新興国通貨は動揺せざるをえない」と話した。その上、ブラジルと中国が最近急速度で基準金利を引き上げ新興国通貨が強勢を示していることもウォン高の勢いを煽っていると見られる。

需給の側面でもウォン強勢要因が多い。KOSPI最高値更新を主導している外国人らの韓国株純買い入れと大規模貿易黒字はソウル外国為替市場でのドル供給を増やし為替レートを下げている。

政府の為替レート政策の基調変化の兆しもウォン強勢の背景だ。パク・ヒョンジュン ウリ投資証券研究員は「為替レートを景気浮揚の道具から物価安定の道具として認識し始めた外国為替当局が、市場介入に積極的に出ていない点も為替レート下落の要因になっている」と話した。

こういう要因からウォン-ドル為替レートは第2四半期までゆっくりではあるが持続的に下落するものと見られる。しかし、物価の上がり詰めを確認した以後には政府の介入が本格化する可能性があり、下半期には米国の金利引き上げ時期を巡る論議が激しくなりえる点はウォン強勢を制限する要因だ。チョン・ヨンシク三星経済研究所首席研究員は「今年、為替レートは1020台まで下がることもありうるが、年末に行くほどウォン強勢が落ち着き為替レートが反騰するだろう」と見通した。

ハン・クァンドク先任記者 kdhan@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/476016.html 訳J.S