原文入力:2011-04-29午後10:30:02(1067字)
BIS比率 改ざん・二重帳簿など あらゆる不正
チョン・セラ記者
←営業停止貯蓄銀行 実態調査以後の不良債権規模
去る2月に営業停止された貯蓄銀行7行のかくされた不良債権規模が3兆3000億ウォンを越えることが明らかになった。これは昨年末の半期報告書に現れた不良債権 510億ウォンの66倍に及ぶ規模であり貯蓄銀行のモラルハザードが想像を絶する水準だったことが明らかになった。
金融委員会は29日、臨時会議後に記者会見を行い「釜山・釜山2・中央釜山・大田・全州・宝海・道民 7貯蓄銀行の純資産不足額合計が3兆3688億ウォン」とし「これらを不良金融機関と指定し経営改善命令を下した」と明らかにした。金融委は去る2月、これら7貯蓄銀行に対し流動性不足を理由に営業停止措置を下した状態だ。
金融当局による実態調査の結果、これら貯蓄銀行7行の隠された不良債権は天文学的規模であったことがわかった。釜山貯蓄銀行は当初、昨年末基準で資産から負債を引いた純資産がマイナス216億ウォンとしていたが、今年2月末に金融当局が実態調査した結果、マイナス1兆6800億ウォンであることが明らかになった。金融監督院関係者は「検察の押収捜索を通じ貯蓄銀行役職員のコンピュータなどから二重帳簿、不法貸出、隠された巨額信用貸出、貸出担保の無断解除、借名貸出などが大挙あらわれた」として「通常的検査方法では二重帳簿などを摘発することが難しかった」と話した。
国際決済銀行(BIS)基準自己資本比率の改ざんも深刻な水準だったことが明らかになった。金融監督院電子公示されたこれら貯蓄銀行の自己資本比率は最低が-6%台だったが、実際には-91.35%を記録するなど、とんでもない会計操作がなされていた。
これら貯蓄銀行がこのような途方もない不良を隠していた事実が明らかになり金融当局が事前にこれを摘発できなかったことに対する責任論も沸騰するものと見られる。金融監督院関係者は「金融当局の検査に限界があった点は認める」として「貯蓄銀行の支配構造と大株主適格性の問題を徹底的に問い詰め改善していく」と話した。 チョン・セラ記者 seraj@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/475633.html 訳J.S