原文入力:2011-04-25午前09:10:43(1347字)
‘ハンギョレ21’報道…百人余り 口座から140億規模 引き出し
チョン・セラ記者
釜山貯蓄銀行が去る2月の営業停止前夜にVIP顧客だけをこっそりと呼び、巨額の預金を前もって引き出していた事実が確認されたと時事週刊誌<ハンギョレ21>が24日報道した。
24日に発刊された<ハンギョレ21>表紙記事によれば、釜山貯蓄銀行は営業停止命令が下される前日の2月16日、営業が締め切られた後に釜山、草梁洞本店と華明洞支店の二ヶ所に30人余りの顧客を別に呼び、夜8時30分頃に閉じた金融電算網を開き巨額の預金を引き出していた。当時、預金を引き出したある顧客は 「夕方7時に銀行職員が電話をしてきて‘明日、営業停止を受ける可能性が高い。直ぐに支店に来てくれれば預金を解約する’と知らせた」として「夕方8時に支店に到着すると他の顧客がいて、30分後から預金の引き出しを行った」と話した。釜山貯蓄銀行関係者も「VIPたちに連絡したことは事実」と認めた。疑惑だけが提起されていた特典引き出しが確認されたことにより、貯蓄銀行の道徳性と資金引き出しの不法性有無を巡り荒々しい論難が広がる展望だ。
当時、預金を引き出した人々は釜山貯蓄銀行が‘最も善良な顧客’と呼ぶ人々だとし△家族名義など通帳2ヶ以上△通帳当たり1億ウォン以上の預金△後順位債権損失3億ウォン以上の条件を備えた顧客たちだ。彼らは大概は貯蓄銀行大株主・役員などの紹介で預金を任せた人であり、地域の資産家をはじめ医療・法曹界の要人など有力階層の人々が多数と知らされた。これら30人余りは家族名義などで2~3ヶ以上の預金通帳を保有しており、特典対象は口座名基準で100人余りに達する。
貯蓄銀行該当支店二ヶ所が当時、営業外時間に預金を引き出した規模は164億ウォンに及ぶ。普段はこれら店舗での営業外時間引き出し金額が20余億ウォンという点を考慮する時、VIP顧客に対する特典引き出し規模は140余億ウォンに及ぶと予測される。釜山貯蓄銀行の営業停止により預金が凍結された顧客は30万人に及び、預金者保護限度額である5000万ウォンを越える預金者1万人は1000億ウォンの預金損失を被りかねない状況に立たされている。金融監督院関係者は「特定顧客らを相手に預金引き出しをした事実が把握されれば、関係者を厳正に処罰する方針」と話した。しかし、こういう預金引き出しが金融当局と釜山貯蓄銀行大株主らの出会いの直後になされた点と、当時 草梁洞本店に金融監督院職員が派遣されていた点から推測する時、金融当局の情報流出や引き出し幇助の可能性も提起されている。金融監督院関係者は「営業停止前夜に金融監督院と預金保険公社職員が揃って現場にいたが、当時は顧客が遅くまで預金引き出しのために留まっていたために特典顧客を選び出すことはやさしくない状況」と話した。 チョン・セラ記者 seraj@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/474623.html 訳J.S