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(韓国)農協コンピュータネットワーク 20時間‘全面停止’

原文入力:2011-04-14午前09:21:56(1638字)
インターネットバンキング・キャッシュディスペンサーなどマヒ…
農協 "ハッキング可能性 調査"

キム・ジフン記者、キム・ミョンジン記者

←13日午前、電算障害により金融取引が全面中断されたソウル、中区、忠正路の農協中央本部店の顧客用空間ががガランと空き、職員らが三々五々集まり対策を議論している。この日昼から一部の窓口取引は正常化したが、インターネットバンキングと現金入出金サービスなどは営業締め切り時間まで復旧できなかった。キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

農協中央会の金融取引が前日午後に発生した電算障害により13日昼から窓口入出金などの一部業務が正常化するまで20余時間にわたり全面中断された。現金自動支払機やインターネットバンキングなどの機能は復旧が遅れ、翌日明け方に正常化した。現代キャピタルに続き、農協中央会の電算障害もハッキングにより起きた可能性も提起されており波紋が大きくなっている。

今回の事故は農協サーバーの維持保守を行うIBM職員のあるノートブック コンピュータIPアドレスから始まったものと推定されている。この職員は当時、ソウル、良才洞にある農協ITセンターでシステムを点検していた。農協のある関係者は「このノートブック コンピュータのIPアドレスから農協コンピュータ・ネットワーク内中継サーバーの運用プログラムを削除するよう命令が下されたという記録が出てきた」として「しかし、どのような経緯でそのような命令が下されたかは未だ把握できていない」と話した。中継サーバーは窓口、現金自動支払い機、インターネット、携帯電話から取引要請が入ってくれば、該当サーバーと連結する役割をするサーバーだが、その運用プログラムが消されたために電算障害を起こしたというのが農協の説明だ。

農協側は「外部情報技術専門機関と捜査機関に依頼し、意図的ハッキングやウイルス浸透の可能性を含めて調査する予定」と明らかにした。金融監督院関係者は「農協は全体サーバーとネットワークで信用部門だけが関わっているのでなく畜産、組合など他部門がすべて絡まっているシステムであるため弱点が生じやすい素地がある」と話した。

農協はこの日昼12時35分頃、窓口入出金、預・積金取引、与信償還、無通帳入金、外貨両替などの一部取引は正常化させた。一部の窓口取引だけでも再開されたのは電算障害が発生した前日午後5時10分以後 約20時間後のことだった。金融取引業務全体がこのように長時間にわたり中断されたのは金融界では初めての出来事だ。現金自動支払機、インターネットバンキング等を通じた取引は予想よりシステム復旧が遅れ、14日明け方になって正常化した。農協関係者は「クレジットカード現金サービスとチェックカード業務は14日昼には復旧できるだろう」と明らかにした。

農協の電算障害は今回が初めてではない。昨年2月にもサーバーが故障し現金自動支払機2000台余りが4時間余りにわたり作動しなかった。2006年には電算サーバー異常のためにインターネット バンキングなどの金融取引が中断された。

顧客の不便はもちろんのこと、被害も予想される。農協は特に13日に満期となった企業手形を処理できず金融決済院に一日延長を要請した。農協は「顧客が被った被害には積極的に補償する」と明らかにした。農協は情報通信(IT)関連予算を2008年の48億ウォンから、2009年には21億ウォン、2010年には14億5000万ウォンへと大きく減らしていたことが明らかになった。 キム・ジフン記者  watchdog@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/472873.html 訳J.S