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"もうガソリン価格 聞いてくれるな" 避ける政府

原文入力:2011-04-11午後08:39:14(1443字)
‘100ウォン割引’後、ガソリンスタンド平均価格は25ウォン引き下げに終わり
知識経済部 一日点検…公正委 "所管ではない" 後ろ手

キム・ギョンナク記者

←ガソリンスタンド販売価格推移

 "ガソリン価格が妙だ" という李明博大統領の発言以後、民官合同タスクフォースチームまで設け精油会社を圧迫した政府が、ガソリン価格がまだ下がる前に こそこそと後に退いている。

12日、知識経済部と公正取引委員会などによれば、知経部は去る8日 所属職員10人をソウル・仁川・京畿一帯のガソリンスタンド40ヶ所に送り、現場点検を進めた。去る7日、SKエナジーを始め4大精油会社がガソリンと軽油価格をリットル当たり100ウォン割引して出て一日後だ。点検の結果、供給価格を100ウォン(リットル当たり)下げ、GSカルテックスと現代オイルバンク、Sオイルの直営ガソリンスタンドは80~100ウォン、自営ガソリンスタンドでは10~40ウォン程度 販売価格が下がったことが把握された。

知経部が直接現場に出たのはこの日一日だけだ。知経部関係者は「担当事務官が1人しかいないほどに人材が不足」とし「オピネット(ガソリン価格情報提供ホームページ)を活用してオイル価格推移をモニタリングしている」と明らかにした。市場監視機能を持っている公正委関係者もやはり「ガソリン価格はもうこれ以上聞いてくれるな」として「公正委はガソリン価格の所管機関ではない」と話した。ガソリンの値段を下げて消費者負担を減らすというその間の態度から徐々に手を引いたということだ。

政府が後ろ手を組んでいる間、流通過程で精油会社とガソリンスタンドの実利取り込みはまた頭をもたげている。一部精油会社は価格が割引された供給物量を大きく減らす方式で事実上 供給価格を上げており、売り値を定めるガソリンスタンドは100ウォン割引にともなう中間利潤の拡大に没頭している。

政府側は流通市場に介入する名分がないという論理をかざしている。知経部関係者は「精油会社とガソリンスタンド間の割引額調整やガソリンスタンドの販売価格決定は私的契約にともなう営業活動であるので政府が介入する余地があまりない」として「個別価格決定にまで政府が問題視する場合には、それにともなう官冶論難が起きることが明らかだ」と話した。また別の知経部関係者も「流通過程であらゆる便法行為が起きる可能性が高いが、これを制御することは適当でない」として「消費者が今後も100ウォンまで割引特典を享受することは難しいようだ」と話した。

一方、チェ・チュンギョン知識経済部長官はこの日 記者らに会い「(ガソリン価格引き下げは)精油会社らが消費者とした約束」とし「制度施行過程で若干の摩擦はあるだろうが、今週末や来週初め頃には自然にそうなるだろう」と話した。オピネット資料を見れば、10日現在 普通ガソリンと自動車用経由のガソリンスタンド平均価格は精油会社の100ウォン引き下げカードが出てくる前日の去る6日に比べ各々24.93ウォン、19.53ウォン下がっている。

キム・ギョンナク、リュ・イグン記者 sp96@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/472481.html 訳J.S