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2ヶ月以内に売却‘速戦速決’…PF不良 複数機関‘次の番’

原文入力:2011-01-14午後10:42:43(2039字)
貯蓄銀行 構造調整 急始動
預金者不便・不良深化 副作用減らし
すでに10行余り 売り物…引き受け・合併 加速度
回生の兆しある業者は不良債権買い入れ

チェ・ヘジョン記者

← "私のお金、引き出せるんですか"  14日午前、営業停止案内文が貼り出されたソウル江南区、三成洞の三和貯蓄銀行本店窓口が自分の預金を引き出そうとする預金者たちで込み合っている。 キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

三和貯蓄銀行 早期処理 方針

14日、政府が三和貯蓄銀行に対する営業停止を電撃的に決めたことについて、金融圏はこれを不良貯蓄銀行構造調整の‘信号弾’と解釈している。特に政府が2ヶ月以内に売却するという方針を明らかにしたことは貯蓄銀行構造調整を速戦速決で終えるという意思を表わしたものと見ている。

■貯蓄銀行構造調整‘速度戦’
金融当局は昨年から三和貯蓄銀行に対して大株主増資などの自助努力を要求してきた。不動産プロジェクトファイナンシング(PF)貸し出しと4000億ウォンに及ぶ信用貸し出しの不良が深刻だという判断からだ。しかし、去る13日に経営評価委員会が開かれる時まで三和側が自己救済策を出さなかったため金融当局は営業停止処分を決めた。特に三和貯蓄銀行は不良を隠すために最近まで国際決済銀行(BIS)基準自己資本比率を6.01%(2010年6月末現在)と虚偽公示していたことが知られた。三和貯蓄銀行の実際のBIS比率は-1.42%だ。

金融委員会は三和貯蓄銀行に対し営業停止命令を下すと同時に、一ヶ月間の経営正常化期間と関係なく売却手続きを同時に推進することにした。経営正常化の機会を与えた後、以後に売却作業に入った既存方式とは異なる構造だ。三和貯蓄銀行の場合、経営正常化をしようとすればBIS比率5%を満足できるよう数百億ウォンに及ぶ有償増資をしなければならないがそれは現実的に不可能だ。政府は売却期間も既存の平均15ヶ月から2ヶ月に大幅短縮する方針だ。これまでは預金保険公社が架橋貯蓄銀行を作り、資産と負債を移転し ある程度まで正常化した後に第三者に売却してきた。しかし処理期間が1年を越し、預金者の不便が大きくなることはもちろん不良も深刻化される副作用があった。これに伴い、架橋貯蓄銀行なしで直ちに市場に公開競争入札に出し2月中旬までに最終引受け者を選定する超短期売却戦略をたてたのだ。

金融委関係者は 「今まで貯蓄銀行に正常化の機会を与えてきたが、有償増資など自助努力をした事例は一度もなかった」として「時間がかかり不良を深化させるよりは、できるだけはやく処理し費用を減らす方がより良いと判断した」と話した。金融圏では最近貯蓄銀行の引き受けを宣言した金融持株会社らの内の一ケ所が三和貯蓄銀行を取得すると見ている。

←三和貯蓄銀行処理日程

■  "次はどこ…" 業界ざわざわ
金融当局は三和貯蓄銀行の営業停止と貯蓄銀行構造調整問題は別個の懸案だと線を引いている。金融委関係者は「貯蓄銀行が自ら努力して問題を解決するのが最も良い方法という意見には変わりがない」と強調した。 だが、市場では三和貯蓄銀行の処理方式が今後の不良貯蓄銀行処理の‘手本’になるという見解が多い。政府は回復可能性のある貯蓄銀行は構造調整基金を投じ不良債権を買い取るなど正常化する反面、金融監督院と結んだ経営正常化了解覚書をきちんと履行できない場合、売却を通じて経営権を剥奪する‘ツートラック’戦略を駆使する計画だ。 一定期限を与えた後に自助努力が不十分な場合、政府が主導し‘速戦速決’で売却し、大株主の責任を厳格に問うということだ。

特に貯蓄銀行が集中投資した不動産PF貸し出し不良は昨年末現在で24.3%まで上り詰めた状態であり、どの業者が構造調整の対象になるのかに関心が集まっている。大田貯蓄銀行は昨年6月末現在のBIS比率-3.05%で、金融当局から‘経営改善要求’を受けた状態だ。中央釜山(3.88%)は‘経営改善勧告’を受けた。 金融圏では金融当局が定めた期間までに相応の自己救済策が出てこない限り、これら業者が構造調整対象になる可能性が高いと見ている。遅々として進まなかった貯蓄銀行引き受け・合併の動きも速度がつくものと見られる。現在、市場には10行前後の貯蓄銀行が売り物として出ている。この外に不動産PF貸し出し不良憂慮が大きい貯蓄銀行と金融監督院と了解覚書を結んだ61行の内 履行実績が振るわない一部業者も売り物として出てくる可能性が高い。 チェ・ヘジョン記者 idun@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/458925.html 訳J.S