本文に移動
全体  > 経済

ネズミ食パンが浮き彫りにした‘加盟店戦争’

原文入力:2010-12-27午後10:20:18(1616字)
パリバケット 先頭疾走の中
トレジュール 攻撃的拡張
両者で市場 70% 占有
販売店舗数 かなり以前から飽和状態
"同一ブランドでも競争に"

キム・ウンヒョン記者

ベーカリー業界にとって最大の稼ぎ時であるクリスマスイブに発生したパリバケット‘ネズミ食パン’事件の情報提供者が、近所のトレジュール店舗の主人の夫であることが明らかになり業界1,2位の両フランチャイズ ベーカリーの競争関係に関心が集まっている。
情報提供者が営むトレジュール店舗は問題の食パンを買ったと主張するパリバケットとわずか100m離れた距離に位置しており、情報提供者の妻が最近店を取得しリニューアルしたことが分かった。このようにパリバケットとトレジュールは路地商圏を巡り激しく競争しており、最近では後発走者のトレジュールが2015年売上 1兆ウォン目標を公言し攻撃的拡張を始めた。

サンリプ食品、シャニーなど製パン業者から出発した食品専門企業であるSPCグループのパリバケットとCJフードビルのトレジュールは、現在ベーカリーフランチャイズ市場の70%を占有している。1986年にスタートしたパリバケットが昨年 売上 1兆ウォンを達成し、1996年に後発参入したトレジュールは2009年に3300億ウォンの売上を記録した。 特にパリバケットは今年だけで全国に400ヶ余りの店舗を新たに開店し、現在までに2600ヶ余りの直営店と加盟店を運営中だ。現在、全国1400店舗を運営中のトレジュールは昨年から売上と店舗数でパリバケットとの差がさらに広がると、今月初め ブランドイメージと店舗インテリアなどを大々的にリニューアルし2015年までに店舗数を2800ヶに増やすと発表した。

トレジュールは新しいブランドイメージを適用した1号店をパリバケット盆唐書峴店のすぐ横に開店し、パリバケットをねらった領土戦争を本格的に始め、去る21日にはソウル核心商圏の江南区の街路樹キルと大学路で各々パリバケット店舗の横と向かい側に大型トレジュール店舗をオープンした。トレジュールの全面的攻勢に対しパリバケットは今年最高の視聴率を上げた人気ドラマ<製パン王キム・タック>の出演陣を招きサイン会を開くなどの対抗作戦を展開しもした。

このように激化する両業者の競争で辛い思いをするのは町内路地商売をする加盟事業主たちだ。ソウル、麻浦区でフランチャイズ ベーカリー店舗を営むある加盟主は「本社が直営する大型店舗は芸能人とか莫大な物量を動員してでも競争できるが、路地商売をする加盟店らは今でも飽和状態の店舗がますます増えて近所の競争業者だけでなく近くにある同じブランドの店舗とも競争しなければならない」と訴えた。

食品業者にとって最も致命的な異物論難に業界1,2位ブランドが並んで挙論される初めての事態に両業者も慌てるそぶりが歴然だ。SPCグループ関係者は「クリスマス商戦の打撃より今後がさらに問題」とし「パンや食パンに対する否定的なイメージが作られ、業界全体の売上下落が憂慮される」と話した。また、フランチャイズ店舗の隣に競争業者の店舗が開店する過熱競争に対して 「法的に開店を制限する訳には行かないが、行き過ぎた競争を減らすように制度的な次元での考慮が必要な時点」と付け加えた。CJフードビル関係者は「国立科学捜査研究所の調査結果をひとまず確認した後で対策を用意する」とし「該当店舗は去る17日に開店したところで、過度な競争による売上減少などを説明するには適切でない」と明らかにした。

キム・ウンヒョン記者 dmsgud@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/455966.html 訳J.S