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韓-米 FTA ‘追加協定文’作成へ

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/447912.html

原文入力:2010-11-10午前08:26:58(1414字)
既存協定 修正の代わりに再協議内容だけ別に
米国がいつでも再改定要求する道を開いてあげた恰好
‘自動車分野’事実上 全て譲歩で合意した模様

チョン・ウンジュ記者

政府は韓-米自由貿易協定(FTA)の既存協定文を直さない代わりに、自動車分野だけに米国の要求案を反映する‘追加協定文’を交換する方式で合意したと知られた。

キム・ジョンフン通商交渉本部長とローン カーク米国貿易代表部(USTR)代表は9日、通産長官2日目会議で2007年6月30日に通商代表どうしが署名した既存協定文は直さず自動車環境・安全基準などに限り‘追加協定書’作成に合意したと政府高位関係者が伝えた。前日、キム本部長は米国産自動車に対する安全基準および燃費・排気ガスなど環境基準を緩和してくれという米国側要求を受け入れることにし、米国は牛肉市場完全開放を交渉テーブルに上げないということを大きい枠組みとして合意したことを明らかにした。 チェ・ソクヨン自由貿易協定交渉代表もこの日、言論ブリーフィングで 「牛肉問題はまだ協議していない」と明らかにした。しかし、両国は自動車分野細部事項で意見を完全に狭めることができず、韓-米首脳会談を一日前にした10日 通産長官会議を再び開くことにした。

自動車安全基準と関連しては国内に輸入される米国産車が一定販売量を越えない場合、数年間 米国基準をそのまま認める方式が議論されている。また、2015年から燃費をリットル当たり17kmに、温室ガス排出量を140g/kmに制限することにした環境基準も米国産輸入車には緩和する方案が集中検討されている。韓-米協定には含まれなかった、対米輸出用車に対する輸入部品関税払い戻し制度は韓-ヨーロッパ連合協定を準用し、発効後5年後から関税還給率を5%に制限する議論が進行中だ。

こういう内容を別途の協定文書で採択しようとすれば、既存協定文の第6章(原産地規定および原産地手続き)と第9章(貿易に対する技術障壁)の付属書と付属書簡を直さなければならない。しかし、通産長官会議では付属書や付属書簡に手を付けず、米国法上法的拘束力のある‘補充合意書’(Codicil)の形態での追加協定書作成に合意したと知られた。このようにすれば、すでに国会外交通商統一委員会を通過した既存協定文の批准同意手続きを初めからまた踏む必要がなく、野党が要求する‘全面再協議論’も拒否することができるためだ。追加協定書が憲法60条が規定した国会批准同意が必要な国際条約か否かは法制処が審議して決める。

しかし、追加協定書を交換すれば、今後‘再協議の悪循環’に陥ると通商スペシャリストらは指摘している。通商スペシャリストであるソン・キホ弁護士は「米国が絶えず既存協定文の修正を要求することができるよう、わが政府が新しい道を開いてあげたこと」と指摘し、イ・ヘヨン韓神大教授(国際関係学)は「追加協定書を今後も付けられる場合があるので韓-米自由貿易協定は交渉が妥結したと宣言することに意味がなくなった」と話した。

チョン・ウンジュ記者 ejung@hani.co.kr

原文: 訳J.S