本文に移動
全体  > 経済

インターネットメディアの未来‘ホポ’を見よ

原文入力:2010-07-29午後07:40:43(1633字)
女性作家 個人ブログから出発…5年で‘NYT’に匹敵
フェイスブックなど‘革新技術’接ぎ木…収益モデル創出が課題

カン・テホ記者

←ホピントンポスト ホームページ

<ワシントン ポスト>や<USAトゥデイ>等、主流言論を出しぬき、2010年6月一ヶ月間に2430万人の接続者を記録し<ニューヨークタイムズ>に匹敵する影響力を行使するインターネット メディアがある。<ワシントンポスト>の‘ワポ’になぞらえて‘ホポ’というニックネームを得た<ホピントン ポスト>はインターネット メディア分野でグーグルのような存在だ。グーグルはインターネット検索エンジン分野で後発走者であるにも関わらず覇権的地位に上がっている。<ニューズウイーク>は28日インターネット版で、ある女性の個人ブログから始まった政治専門サイト<ホピントン ポスト>が2005年以来わずか5年でインターネット メディアの未来を見せる勝者にどうやってそびえ立つことになったかを示しながら、同時に収益モデル創出という新しい挑戦に直面することになったと伝えた。

<ホピントン ポスト>の今年の予想収入は3千万ドル(360億ウォン)だ。既存伝統メディアを‘恐竜’とすれば‘ピーナッツ’水準だが、他のいかなる競争インターネット メディアも追随できない水準だ。接続者数を見れば他のインターネット メディアらを5倍以上も上回っている。その上‘ホポ’はついに利益を出し始めた。

創業者であるエリ アンナ ホピントンはブロガーの女王、ニューメディアの旗手、ジャーナリズムの未来を見せた人物の一人に選ばれている。今年60才の女流作家である彼女の前夫は共和党議員を歴任したマイケル ホピントンだ。彼女と彼女の進歩的な友人たちは5年前にブッシュ行政府の失政に批判の火ぶたを切り‘ホポ’をインターネットで最も注目されるニュース サイトの一つにし始めた。‘ホポ’はそれに止まらなかった。政治だけでなくスポーツ、芸能、経済など、さらに多少扇情的な媒体でも扱いそうな有名女優の上半身ヌード広告など、エリ アンナ ホピントンの表現を借りれば‘皆が重要だと考える全国民的関心事を扱う論議の場’となった。

2007年、史上最初に米大統領候補らのオンライン討論会を主管したことは、その一例だ。専門家たちは‘ホポ’がインターネット メディアとしてニュース コンテンツだけでなく、革新的技術が中心的価値になりうることを示していると語る。例えば2009年8月‘ホポ’はニュース コンテンツをソーシャルネットワーキング サービスであるフェイスブックと連係させたサービスを始めた。‘ホポ’のニュースをすぐにフェイスブックに移せる機能を提供したのだ。フェイスブック使用者が爆発的に増え‘ホポ’の使用者も同時に急増し、わずか一ヶ月で<ワシントン ポスト>の接続者数を凌駕することになったのだ。

問題は収益モデルの創出だ。‘ホポ’の財務状況を見れば、途方もない接続者がいるにも関わらず、これらの人々から得る収益は加入者一人当り年間1ドルに過ぎない。広告も同じだ。市場調査機関 eマーケッッターは、インターネット広告市場が10%ずつ成長し2014年には1千億ドル規模になると見る。しかし、これは全体広告支出の17%にしかならない。雑誌 Vanity Fair のコラムニストとして<ニュージャー>というインターネット ニュースを運営するマイケル ウルフは 「今だから言える」として「インターネットがそれほど効果的な広告手段ではないということだ」と話した。

カン・テホ記者 kankan1@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/432710.html 訳J.S