「クイックコマース(即時配送)」競争の激化につれて、迅速な配送を提供する業界の領域が電子商取引(eコマース)のみならずホームショッピングにまで広がりつつある。即時配送の対象となる商品群も「寝具類」にまで広がり、多様化している。
寝具類ブランド「イブジャリ」は7日、配達プラットフォーム「クーパンイーツ」と提携し、「30分寝具配送」を開始することを発表した。クーパンイーツのアプリでイブジャリの製品を買えば、注文者の位置に最も近いイブジャリの店舗に自動でつながる方式だ。このサービスは、ソウル地域のイブジャリの店舗でまず展開される。イブジャリの関係者は「予想外の客が訪ねて来た時だとか、突然洗濯をすることになって代替寝具が必要な時など、様々な状況でご利用いただけると期待している」と話した。
クーパンやカーリーなどのeコマースが当日配送や早朝配送を日常化したことを受け、ホームショッピング業界も消費者の期待にこたえるために迅速配送市場に進出した。GSショップは、午前6時~11時に放送した商品を対象とした「当日到着」配送サービスを今年7月から開始した。CJオンスタイルは、首都圏中心だった「すぐ到着」サービスを全国の都心地域へと拡大する予定だ。また、当日到着商品の注文締め切り時間を午前10時30分から午後1時へと遅くし、消費者のアクセス性を高めている。
クイックコマースに対する消費者の反応も上々だ。ファッションプラットフォーム「エイブリー」は、即時配送サービス「本日出発」の注文が7月には注文全体の50%を超えたと明らかにした。生鮮食品に続きファッション、ビューティー製品の即時配送需要も高まっていると分析される。特にアイメイク(78%)、アンダーウェア(64%)、旅行・趣味(52%)カテゴリーの「本日出発」注文の割合が高い。ファッションプラットフォーム「ジグザグ」は、今年1~8月の「直進配送」の週末平均取引額が昨年同期に比べ32%増加したことを9日に発表した。ジグザグは平日にのみ提供していた「直進配送」を4月から週末にも拡大している。「直進配送」を使って夜10時までに代金を決済すれば、邑・面(ウプ・ミョン)単位を除く全国で土日であっても翌日に商品が受け取れる。