韓国の新郎新婦の結婚サービス契約金額が平均2101万ウォン(約220万円)に達するという調査結果が出た。いわゆる「スドメ(スタジオ=写真撮影、ドレス、メイクアップ)」だけで290万ウォン(約30万円)かかり、「追加費用」と呼ばれるオプション品目が58個に達することが分かった。
韓国消費者院は、全国の370の結婚式場と152の結婚準備代行業者の4月の契約金額を調査した結果を公開した。先月基準で全国の平均契約金額は2101万ウォンで、地域別格差が大きかった。最も高いソウル江南(カンナム、3409万ウォン=約358万円)と最も安い慶尚道(キョンサンド、1209万ウォン=約127万円)の価格差は2200万ウォン(約231万円)に達した。
結婚式場の価格の中央値は1555万ウォン(約163万円)で、このうち比重が最も大きい食事代の中央値は1183万ウォン(約124万円)だった。1人当たりの食事代の中央値は5万8000ウォン(約6000円)だった。結婚式場の予約は普通、結婚式の日の1年前になされ、4・5・10・11月など繁忙期には中央値が1620万ウォン(約170万円)となり、オフシーズン(1170万ウォン=約123万円)より450万ウォン(約47万円)高かった。結婚式場の貸館料の中央値は300万ウォン(約31万円)だった。
結婚の必須要素として位置づけられる「スドメ」パッケージの料金の中央値は290万ウォンだった。パッケージで契約せず、それぞれのサービスを利用した時は費用負担がさらに大きくなった。スタジオ撮影料金の中央値は135万ウォン(約14万円)、ドレス(式場用1着+撮影用3着基準)は155万ウォン(約16万円)、メイク(式場用+撮影用)は76万ウォン(約8万円)だった。
結婚の準備過程で追加できるオプション品目は、調査過程で選ばれたものだけで58品目もあった。オプション品目一つが加わる度に少なからぬ費用がかかった。結婚式場で使う「生花の花飾り」の中央値は225万ウォン(約23万円)、スタジオ撮影の原本写真購入費は22万ウォン(約2万円)、着用履歴のないドレスを初めて使う場合にかかる費用(ファーストウェア)は200万ウォン(約21万円)だった。ヘアスタイルを顧客の要請に合わせて調整する「ヘア変形」の中央値は35万ウォン(約4万円)、早い時間にメイクアップサービスを受ける時に発生する「アーリースタート費」は20万ウォン(早朝4~5時基準、約2万円)だった。
このように安くはない価格の追加費用が生じるオプション事項も複雑に設計されていたが、新郎新婦が結婚費用を事前に把握することは難しかった。調査対象の結婚サービス業者552社のうち63.6%が価格情報を公開しておらず、結婚準備代行業者の86.8%は最小限の価格情報すら提供していなかった。結婚式場もやはり54.1%に価格情報がなかった。
これらの企業は価格公開を敬遠する理由として、「標準化が困難」(56.6%)を最も多く挙げ、「競争会社への露出の懸念」(28.6%)がその後に続いた。韓国消費者院は「地域別結婚サービス価格を毎月調査し、隔月単位で情報提供する予定」だと明らかにした。