原文入力:2010-06-15午後09:37:05(1372字)
全員一致 推戴…事前内定説
キム・フェスン記者
オ・ユンデ(65)国家ブランド委員会委員長が国内最大金融グループのKB金融持株会長候補に内定した。李明博大統領の側近が民間金融会社の首長に上がったことに対し資格是非と官冶論難が荒い中で金融圏再編の動きも急流に乗ることになった。
KB金融会長候補推薦委員会(会推委)は15日、オ委員長を次期会長候補として理事会に推薦することで意見を集約したと明らかにした。オ内定者はこの日に面接を受けた3人の候補の中で最も高い点数を得て全員一致で会長候補に推戴された。イム・ソクシク会推委委員長は 「3人の候補者面接を終えた直後に実施した投票でオ候補が6票以上を得た」として「2次投票で会推委員9人全員がオ候補に投票した」と話した。会推委は「オ委員長が国家ブランド委員長在任時見せた優れた推進力とリーダーシップで経営能力が検証され、インタビューでも実現の可能性が大きい経営ビジョンを提示するなど、急変する金融環境を先導的に解決する適任者と評価された」と説明した。オ会長内定者は17日の臨時理事会決議を経て来月13日の臨時株主総会で正式就任する予定だ。
金融圏ではオ内定者の就任以後、国内銀行間買収合併と大型化に弾みがつくと見ている。彼は世界50位圏大型銀行の必要性を強く主張してきた。金融当局のある関係者は「銀行引き受けに積極的にでるという方がなったので、ウリ金融の民営化とメガバンク作業に弾みがつくだろう」と展望した。
しかし候補選出過程で内定説が出回ったオ委員長が、結局 会長に推戴されたことに対し論難は大きくなっている。彼は李明博大統領の高麗大経営学科2年後輩で、去る3月に韓国銀行総裁に嘱望され財産問題で落馬した経緯がある。経済改革連帯はこの日論評して「政府が株式をただの1株も保有していない金融会社のCEO選任過程が、初めから最後まで官冶論難と政界介入疑惑で綴られた」と批判した。民主党ウ・サンホ スポークスマンは「再び高大出身要人を落下傘式に投下することが李明博印の市場主義なのか問わざるをえない」とし推薦撤回を促した。
KBは昨年会長候補に推戴されたカン・ジョンウォン国民銀行長が金融当局と摩擦を起こし内定者職から辞退する跛行を体験した。大統領の側近を座らせるために‘見えざる手’が介入したという批判が提起される所以だ。オ内定者は「もし当局が出たとすれば、大学教授など専門家たちが黙っていない」として「ヘッドハンティング社の推薦と会推委の面接など、客観的な手順を踏んだ」と反論した。
資格論是非も起きている。オ内定者は韓国銀行金融通貨委員会委員と韓国金融学会会長などを歴任したが、金融実務経験は一度もない。これに対し会推委は「オ内定者は銀行3ヶ所の社外重役を務め、公的資金管理委員会の売却小委員長を引き受けるなど現場経験をしたのと変わらない経歴を所有している」と説明した。 キム・フェスン記者 honesty@hani.co.kr
原文: 訳J.S