原文入力:2010-05-04午後07:33:45(1380字)
三星生命 上場 2ラウンドは‘イ・ゴンヒ持分継承’?
支配維持に‘必須’…非上場株‘現金倉庫’憂慮
キム・ギョンナク記者
←イ・ジェヨン三星電子副社長の系列会社株式保有現況
来る12日に予定された三星生命上場を契機に、今後の三星グループ支配構造改編と経営権継承に及ぼす波紋に関心が集まっている。特にイ・ゴンヒ会長の一人息子イ・ジェヨン三星電子副社長の経営権継承にともなう税金処理問題が支配構造改編作業の‘深刻な問題’に浮上する可能性が大きい。
カギは現在のイ・ゴンヒ会長が保有する三星生命持分20.76%をどのように継承するかにかかっている。三星生命は三星電子と三星カード、三星エバーランドにつながるグループ循環出資構造の核心役割をしているためだ。イ・ジェヨン三星電子副社長が今後、三星グループの‘経営権’を譲り受けるためには少なくとも三星エバーランドが保有する三星生命持分(19.34%)よりもさらに多くの持分をイ会長から譲り受けなければならない。そうでない場合、金融会社による産業資本支配を禁止している金融持株会社法により三星生命が持っている三星電子持分相当数を持ち出し売らなければならない状況が起きる。
税金問題が核心変数として登場するのはまさにこの点だ。現在、イ会長が保有する三星生命持分価値は4兆5672億ウォン(公募価格適用基準)に達する。現行相続・贈与税法では金額が30億ウォンを越える場合には50%の税率を適用している。一部控除項目を反映しても、便法を働かせない限りはイ副社長は三星生命持分相続の代価として何と2兆ウォンに達する税金を出さなければならないということだ。
←三星グループ主要系列会社持分構造現況
イ副社長の財産は2兆ウォンを若干上回ると知られている。米国の経済紙<フォーブス>が最近発表した‘2010年世界 億万長者リスト’によれば、イ副社長の財産は21億ドルだ。4日のウォン-ドル為替レート終値(1115.50ウォン)を適用すれば2兆3400億ウォンに該当する。ここには昨年初め離婚により前配偶者に支給しなければならない財産も含まれている。三星グループが深い苦悶に陥らないわけにはいかない所以だ。
今後、イ会長など総帥一家が選択できるカードの一つは持分相続以前にイ副社長の財産を早く増やすことだ。三星グループ内外でイ副社長が持っている非上場株式に関心が集中するのはこのためだ。特にイ副社長が持分8.81%を保有している非上場社サムソンSDSが今後、経営権継承過程でイ副社長にとって主要な‘現金倉庫’となる可能性が高いという評価が多い。汝矣島の証券街ではすでにサムソンSDSの‘来年上場説’が出回っている。
グループ支配力を維持できる最小限の持分だけを相続するのも一方法だ。このためには相続以前に必ず総帥一家のグループ支配力を今よりさらに拡大する持ち株会社転換など支配構造改編がなされなければならない。
キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/419217.html 訳J.S