原文入力:2010-03-15午後07:52:51(2016字)
ブレのために忌避されていたが 最近レンズ交換式に搭載
ピント合わせ・シャッター作動などに活用…技術拡散 可否注目
ク・ポングォン記者
←ハイブリッド デジタルカメラ競争が熱くなり、この間カメラでダブー視されてきた‘タッチ’により主要機能を操作する技術が、レンズ交換式カメラにも登場した。タッチ操作機能を搭載したパナソニックのハイブリッド デジカメ‘G2’パナソニックコリア提供
デジタル技術は精密光学機械カメラがかたくなに守ってきた‘鉄則’を変えられるだろうか?
去る9日、日本,東京パナソニックセンターで開かれたパナソニックのハイブリッド デジタルカメラ‘G2’発表会では興味深いカメラ技術が紹介された。G2はレンズ交換式カメラとしては世界で初めて‘タッチ操作’機能を搭載したと紹介した。焦点合わせやシャッター作動などをタッチを認識するLCD画面を触り操作する方式だ。
写真撮影で最も基本となる技術は最大限ブレなく安定した状態でシャッターを押すことだ。いくら色感が優れ構図と被写体が立派でもシャッターが開かれる時にカメラが揺れてしまえば‘台無し写真’になるためだ。カメラの揺れを減らすための多様な技術も出現した。レンズがより多くの光を受け入れ、より短い瞬間にシャッターを押せるようにしてブレを減らした。三脚台を使ってシャッターを押す時、生じうるブレをなくすためにシャッターに別途の延長コードを使用できリモコンも開発された。最近のデジカメはカメラが揺れてもこれを減少させる手ブレ防止機能を競争的に搭載している。フルタッチフォンのようにボタンをなくしモニター画面を拡大して、タッチで操作するのが最近のデジタル製品の傾向だが、カメラに‘タッチ’は水と油だった。G2に採択されたタッチ技術は一種の‘禁忌’に対する挑戦だ。
G2発表会場で出会ったパナソニックの企画者とイズミ商品企画部長にタッチ技術の危険性と新技術トレンドになりうるかについて尋ねた。企画者と部長は"タッチによりブレるのは当然" としつつも "G2は軽いタッチで作動するので手ブレ防止機能を同時に使えばさほど問題になることはない" と語った。彼は "タッチの長所がより大きいと使用者が感じるならば、世界市場がカメラのタッチ技術を受け入れるだろう" として "タッチ操作は焦点範囲移動をする時に特に役立つ" と説明した。
最近のカメラには自動焦点機能が搭載されているが、焦点が合う範囲は中央かで前方だ。ピューファインダで見える姿で隈や特定被写体に焦点を合わせようと思えば、‘スポット焦点’を選択しておき、シャッターを半押しして焦点を合わせた状態で被写体に向けてレンズを移動させなければならなかった。特定被写体を強調できるのでとても重要な撮影術だが、初心者には活用が容易でなかった。G2はLCDモニターで撮影者がタッチする対象に焦点が合わされる。カメラ本体にブレを起こさないならば女性や初心者の選好度が高い機能だ。ソニーが最近公開したハイブリッド デジカメの試作品にもタッチで焦点範囲を操作できる機能を搭載すると発表され、タッチ技術の拡散可否が関心だ。
カメラは固有の機能と形態を維持しながらも新しい技術を受け入れ変身してきた。片目をとじて被写体を覗いて見たピューファインダもLCD画面がとって代っている。LCD画面は被写体確認だけでなく撮影に関する各種情報が提供される核心機能に位置した。一眼レンズ反射式デジカメ(DSLR)が‘目に見える通り’撮るために必要だった鏡とペンタプリズムは、ハイブリッド デジカメでは電子技術に代替された。常に新技術が受け入れられる訳ではない。ポラロイドの即席焼き付けカメラ技術やコダックがフィルムに露出と絞り値などの撮影情報を入れるために開発したアドベンティクス フィルムなどは‘革新’的だったが普遍化には失敗した。近ごろのカメラ技術のすべての変化は、フィルムの光学イメージが0と1という電子的情報に変わり保存・処理され始めたデジカメに根元を置いている。
新しい技術の成功と失敗を分けるには技術固有の特性に劣らず、これを積極的に受け入れる消費階層が決定的だ。最近人気を呼んでいるハイブリッド デジカメは若い女性層のマーケティングに集中している。優れた品質と手軽な携帯性を同時に求める女性消費者が多いためだ。手軽な操作で焦点移動と背景ボケ(アウトフォーカシング)効果を望む人々のための‘禁じ技 タッチ’が高級カメラにも普遍化するかが注目される。
東京/ク・ポングォン記者 starry9@hani.co.kr