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ウクライナ戦争から1年…対ロシア貿易、韓国は日本よりさらに「萎縮」

登録:2023-02-22 06:12 修正:2023-02-22 07:19
2022年の韓国の対ロ輸出と輸入、22.6%減 
ロシアとウクライナの戦争で世界経済成長率1%低下
19日(現地時間)、ウクライナ・キーウ州東部の都市ブロバリで、あるウクライナ将兵の葬儀が行われている間、住民たちがひざまずいて座っている。祖国を守るために志願入隊した29歳のこの将兵は、11日にウクライナ南東部ブフレダールで起きた戦闘で死亡した=ブロバリ/AP・聯合ニュース

 ロシアとウクライナの戦争勃発後、韓国の対ロシア貿易が主要国に比べて大幅に減少したことが分かった。

 韓国貿易協会の国際貿易通商研究院が21日に公開した分析資料によると、ロシアとウクライナの戦争が起きた2022年、韓国の対ロシア貿易(輸出+輸入)規模は211億5000万ドルで、前年より22.6%減少した。ロシアの主な貿易国36カ国の平均11.4%を大きく下回る水準だ。英国(-66.9%)、米国(-55.2%)よりは減少幅が小さいものの、台湾(-0.3%)、日本(-11.1%)、ポーランド(-18.1%)、ドイツ(-21.0%)よりは大きい。インドの対ロシア貿易は237.0%増え、イタリア(49.2%)、ブラジル(33.7%)、中国(29.2%)の対ロ貿易も大幅に増加したことが分かった。

 韓国の対ロ輸出は36.6%減少した。米国(-73.2%)や英国(-63.7%)、ドイツ(-49.7%)よりは減少幅が小さく、日本(-41.4%)や台湾(-37.2%)とほぼ同じ水準だ。韓国の対ロ輸出の減少は主に自動車および自動車部品分野の輸出減によるものだ。これは対ロ輸出減少分の70.4%を占めた。昨年、中国の対ロ輸出は車両関連の増加に支えられ12.8%増え、トルコの対ロ輸出は石油製品と農水産物分野の増加で55.1%増えた。

 韓国の対ロ輸入も14.6%減少したが、英国(-67.4%)や米国(-51.3%)に比べると減少幅が小さかった。対ロ輸入が増加した国は、ロシア産エネルギーを使わざるを得ない欧州連合(EU)や、インド(337.6%)、中国(43.2%)のようにロシアと友好的な関係を結んでいる国や地域がほとんどだった。

 貿易協会は、ロシアとウクライナの戦争によって反射利益を得た代表的な国として、中国、インド、トルコ、ブラジルの4カ国を挙げた。特に中国は韓国とドイツの対ロ製造商品の輸出に代わって、自動車および部品、タイヤ、掘削機、トラクター、プラスチック、合成樹脂の輸出を大幅に増やしたことが分かった。

 貿易協会は、ロシアとウクライナの戦争が世界経済全般に打撃を与え、世界経済の成長率を1ポイント引き下げたと分析した。これは、2022年のグローバル実質国内総生産(GDP)増加率が昨年2月に起きた戦争以前には4.4%と予想されたが、現在の基準推定値が3.4%(IMFの2月推定)であることに基づいている。貿易協会は世界貿易機関(WTO)の資料を引用し、世界の貿易物量の増加率がロシアとウクライナの戦争以前の見通しである4.7%を大きく下回り、3.5%に低下したと推定した。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/global/1080571.html韓国語原文入力:2023-02-21 14:35
訳H.J

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