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韓国人の冒険心が高まった…「起業家精神」点数7.3点上昇

登録:2022-12-19 19:55 修正:2022-12-20 06:39
中小ベンチャー企業部、個人1万2千人・企業3千社を調査 
個人56.4点、企業47.7点
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国の一般国民を相手に危険感受性や成就欲求を調査し点数化した「起業家精神」の水準が、最近3年間で目立って高まったことが分かった。企業相手の調査では上昇幅がさらに際立った。

 中小ベンチャー企業部と韓国青年起業家精神財団が、韓国の一般国民と企業を対象に調査を行い19日に発表した「2022起業家精神実態調査」の結果によれば、個人の総合的な起業家精神の水準は100点満点で56.4点と現れた。2019年の調査時の49.1点に比べて7.3点高くなった。企業の総合的な起業家精神の水準は、同じ期間に29.6点から47.7点へと18.1点上昇したことが分かった。

 起業家精神実態調査は、国家承認統計(承認番号427001)で個人(1万人以上)と企業(3千社以上)を対象に起業家精神指向性、起業家的力量・態度および認識などを測定して示した韓国唯一の起業家精神に関する調査だ。2015年に始まり毎年実施されてきたが、2019年からは3年毎に行われている。今回の調査は、満13~69歳の1万1958人の個人と企業3120社を対象に8~10月の3カ月にかけて韓国評価データを通じて実施した。調査結果は起業家精神の研究・教育および政策樹立の基礎資料として活用される。

 個人の起業家精神の水準を項目別に見ると、起業家的指向性57.7点(9.2点↑)、起業家的力量57.4点(8.4点↑)、起業家的態度54.2点(4.5点↑)となり、すべての項目で上昇した。起業家的指向性とは、革新性・危険感受性・市場先導性・自律性・競争追求性・成就欲求をいう。起業家的力量の項目としては、認知・対人関係・事業化力量を、起業家的態度としては創業活動に対する態度と意志を測定したと中小ベンチャー企業部は説明した。

 性別で見ると、男性(58.2点)が女性(54.6点)より高かった。年齢別では、20代(59.8点)と30代(59.1点)で高かった。40代56.6点、50代55.4点、10代54.1点、60代52.5点の順だった。今年の調査で追加された「企業に対する認識」の項目の調査では、企業に対する肯定的認識(64.0点)が企業に対する否定的な感情(57.6点)より高かった。企業群別の肯定的認識は、スタートアップ64.9点、ベンチャー企業64.5点、大企業63.8点、一般中小企業62.8点の順だった。

 企業の起業家精神調査では、最高経営者のリーダーシップなどを測定した「ビジョンと戦略」項目が58.6点(13.5点↑)で最も高かった。起業家的指向性49.3点(18.1点↑)、文化と構造47.9点(20.2点↑)、成果44.0点(18.5点↑)、経営環境40.5点(3.3点↑)、運営体系39.0点(20.2点↑)の順だった。今年の調査で追加された「第4次産業革命新技術関連性」と「ビジネスモデル革新」項目調査では、新技術関連企業は48.7点、関連のない企業は47.6点と調査され、「ベンチャー、イノビズ、メインビズ」の認証を受けた企業(52.1点)が未認証企業(47.5点)より高く現れた。

 今回の起業家精神実態調査の結果は、韓国青年起業家財団のホームページ(www.koef.or.kr)で確認できる。財団は全国の公共図書館や大学図書館に実態調査報告書を冊子形式で12月末までに配置する予定だ。国家統計ポータル(www.kosis.kr)では来年1月20日から閲覧・活用できると中小ベンチャー企業部は伝えた。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1072187.html韓国語原文入力:2022-12-19 14:24
訳J.S

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