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利上げの恐怖でソウルのマンション価格がここ10年で最大の下落

登録:2022-10-14 01:34 修正:2022-10-14 08:54
韓国不動産院の週間マンション価格動向 
ソウル-0.22%、首都圏-0.28% 
韓銀の「ビッグステップ」の影響でさらなる下落の懸念
ソウル麻浦区一帯のマンション団地=キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

 金利引き上げと景気萎縮に対する懸念から、マンション価格の下落が激しくなっている。今週のソウルのマンション売買価格は10年1カ月ぶりの大幅な下落、首都圏と全国のマンション価格は2012年5月の相場調査開始以来、最大の下落となった。

 13日に発表された韓国不動産院の「週間マンション価格動向」によると、今週(10日調査)のソウルのマンション売買価格は先週に比べ0.22%下落した。先週(-0.20%)より下げ幅が拡大しており、2012年8月最終週(-0.22%)の調査以来10年1カ月ぶりの大幅な下落となった。

 蘆原区(ノウォング)と道峰区(トボング)のマンション価格は今週それぞれ0.40%下落し、大幅な下落が続いている。江南(カンナム)圏では松坡区(ソンパグ)が先週の-0.27%から今週は-0.31%へと、江南区は-0.13%から-0.15%へと下げ幅が拡大した。京畿道と仁川(インチョン)のマンション価格も0.30%、0.38%下落し、先週(-0.26%、-0.31%)より下げ幅が拡大した。首都圏全体のマンション価格は0.28%下落し、2012年5月の韓国不動産院の相場調査開始以降の10年5カ月で最大の下げ幅を記録した。

 京畿道では光明市(クァンミョンシ)のマンション価格が0.44%の下落で先週(-0.40%)より下げ幅が拡大し、金浦(キンポ、-0.43%)、華城(ファソン、-0.35%)、安山(アンサン、-0.33%)、始興(シフン、-0.32%)などでも下落が続いた。先週は-0.39%で下げ幅が多少落ち着いていた世宗市(セジョンシ)のマンション価格は、今週は0.45%の下落で再び下落幅が拡大した。大邱(テグ、-0.26%)、釜山(プサン、-0.20%)、大田(テジョン、-0.31%)などの主な地方広域市のマンション価格も先週よりさらに大きく下落した。

 伝貰(チョンセ。契約時に高額の保障金を賃借人に預ける代わりに月々の家賃は発生しない不動産賃貸方式)市場も同じく下落が続いている。利上げなどにより伝貰から月払い家賃の賃貸への転換が急激に進む中、再契約以外の新規移動需要をとらえるのは難しくなっている。ソウルのマンション伝貰価格は0.22%下落し、2019年2月第3週(-0.22%)の調査以来3年8カ月ぶりの大幅な下げ幅を記録した。首都圏と全国のマンション伝貰価格はそれぞれ0.32%、0.25%下落し、先週(-0.27%、0.25%)より下落幅が拡大した。不動産業界では、12日に断行された韓国銀行の「ビッグステップ」(政策金利の0.5ポイント引き上げ)で住宅購入が萎縮し、住宅価格の下落幅はさらに拡大する可能性が高いとみられている。

チェ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/property/1062519.html韓国語原文入力:2022-10-13 15:34
訳D.K

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