本文に移動
全体  > 経済

3月の輸出16.6%増…今年初の500億ドル突破

登録:2021-04-02 02:25 修正:2021-04-02 09:38
3月の輸出額としては史上1位…5カ月連続の増加 
石油化学、鉄鋼、機械「中間財品目」が一挙に回復
釜山南区の釜山港神仙台埠頭で、輸出用のコンテナ貨物が船舶に積まれている/聯合ニュース

 韓国の3月の輸出額は昨年同月比で17%近くの増となった。5カ月連続の増加だ。コロナ禍開始以降に落ち込み、主要国の景気変動に敏感なため、相対的に回復が遅かった一般機械、石油製品、石油化学、繊維、鉄鋼などの「中間財品目」が、3月の輸出増加をけん引した。

 産業通商資源部が1日に発表した「輸出入動向」によると、先月の輸出は前年同月比で16.6%増の538億3000万ドルだった。先月の輸出増加率は最近2年5カ月で最も高い。操業日数を考慮した1日平均輸出額(22億4000万ドル)も16.6%の増となった。1日平均輸出額も3月の史上最高値を更新した。

 500億ドルを突破した月別輸出額は史上3位(1位:2017年9月の551.2億ドル、2位:2018年10月の548.6億ドル)の記録。3月の記録としては史上1位だ。政府は「一般機械、石油製品、繊維などの中間財品目の輸出が大幅に伸びた。約9年1カ月ぶりに輸出主力15大品目のうち14品目が増加するなど、すべての品目が均等に善戦した」と述べた。15大品目のうち輸出が落ち込んだのはディスプレイ(‐1.1%)のみ。14品目以上で輸出がプラスとなったのは2012年2月以来初めて。

 月別の輸出増減率は、昨年10月のマイナス3.9%から11月にはプラス3.9%と増加に転じ、その後も12月には12.4%、今年1月には11.4%、2月には9.5%と、5カ月連続で増加が続いている。

 輸出品目別では、石油製品が国際原油価格の回復で2年3カ月ぶりにプラスに転じた。石油化学製品は月間輸出額が史上最高(3月47.5億ドル)を記録し、半導体を抜いて3月の輸出増加に最も大きく貢献した。昨年3月に対する先月の輸出増加額は、半導体が7.5億ドル、石油化学製品が15.5億ドルだった。

 政府は、コロナ禍開始以降に落ち込んでいた中間財品目の輸出が大きく回復したと説明した。主要国の景気変動に敏感なため、相対的に回復が遅かった中間財品目群(一般機械、石油製品、石油化学、繊維、鉄鋼)の3月の総輸出増加率は20.1%で、全品目の総輸出増加率より高かった。これらの中間財品目は今年1~2月にマイナス5.2%を記録していたものの、3月には大幅に増加し、3月の輸出成長を牽引した。機械と繊維は3カ月ぶりに増加し、鉄鋼は29カ月ぶりに2桁の伸びを示した。一般機械の3月の輸出額(47.5億ドル)は史上2位。

 半導体、自動車、バイオヘルスなどの最近の輸出好調品目も伸びを持続した。半導体の輸出は9カ月連続して増加し、3月の輸出額(95.1億ドル)は2年4カ月ぶりの最高値だ。自動車の3月の輸出額(44.0億ドル)も4年3カ月ぶりの最高値を記録した。地域別では、3月の輸出増加率(前年同月比)は中国(+26.0%、134.1億ドル、2年4カ月ぶりの最高値)、米国(+9.2%、79.5億ドル)、EU(+36.6%、63.3億ドル)、ASEAN(+10.8%、83.8億ドル)の4大市場(総輸出の67%を占める)でいずれも増加した。特にEU地域への輸出額は史上1位、米国市場への輸出額も史上2位の規模だった。

 先月の輸入額は18.8%増の496億5000万ドルだった。貿易収支は41億7000万ドルと、11カ月連続の黒字を記録した。

チョ・ゲワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/989137.html韓国語原文入力:2021-04-01 09:47
訳D.K

関連記事