原文入力:2009-12-17午前08:45:31
副社長 32人など 計380人…今年の実績反映
次女 イ・ソヒョン,長女の婿 イム・ウジェなど専務 発令
キム・フェスン記者
三星グループが16日、今年の実績好調と組織改編を反映し、史上最大水準の役員昇進人事を行った。‘イ・ジェヨン体制’に再編された社長団に続き‘若い血’を大挙抜てきした。イ・ゴンヒ前会長の次女イ・ソヒョン第一毛織常務は専務に昇進した。三星グループは「三星の経営を導いていく次世代CEO候補群を厚くし、事業別責任経営を加速化させていくための人事」と明らかにした。
■副社長昇進 今年初めの2倍
この日発表された人事での昇進者は、副社長(32人),専務(88人),常務(260人)等 380人だ。重役に該当する専務・副社長昇進者は歴代最大規模で、昨年職級改編で常務補をなくしたことを考慮すれば史上最大‘昇進祭り’というに値する。昨年、実績改善をリードした三星電子・三星電気など電子系列会社が副社長級昇進者の半数を占めた。
三星グループ関係者は「去る2年間、外圧のために昇進人事をきちんとできず、世界景気低迷という難しい条件の中でも最高の実績を上げたことに対し士気高揚という思いが考慮された」と話した。‘成果のある所に代価がある’という三星の人事原則が反映されたという説明だ。
前日の社長団人事に続き、役員人事でも‘新進勢力の前線陣地配置’が明確に現れた。社長昇進者の大部分が50代初盤と低くなったことに合わせ、副社長・専務昇進者の年齢も40代初中盤まで低くなった。ハン・ミョンソプ(三星電子),キム・ソンチョル(三星モバイルディスプレー)常務など、該当分野で良い実績を出し‘誇るべき三星人賞’を受賞した人々が抜てき昇進し、チェ・インア第一企画専務は三星で初の女性副社長に名前を上げた。
■オーナー3世 全面浮上
イ前会長の長男イ・ジェヨン三星電子副社長と共にオーナー一家3世らが全員重役の地位に上がった。2番目の娘であるイ・ソヒョン第一毛織常務と長女の婿のイム・ウジェ三星電気常務が各々専務に昇進した。長女イ・ブジン ホテル新羅専務と2番目の婿キム・ジェヨル第一毛織専務は今年初めに各々昇進した。三星グループ関係者は「イ前会長の子女たちが全員昇進年限を満たしたことに伴うものであり、経営権構図とは何の関係もない」と話した。
昨年解体された旧戦略企画室出身などオーナー一家の側近たちは今回も昇進隊列から外れることはなかった。グループ法務室所属で三星特検捜査と裁判を陣頭指揮したキム・スモク専務が副社長に昇進した。三星不正を暴露したキム・ヨンチョル弁護士が‘国税庁ロビー担当者’として公開指定したイ・ソンジョン専務も今回副社長になった。今年のはじめチェ・ジュヒョン(経営診断担当),チャン・チュンギ(企画広報チーム長),ユン・スンボン(広報担当)副社長が社長に昇進し、人材支援チーム長を務めたチョン・ユソン専務,イ前会長の資金管理人のチョン・ヨンベ常務が各々副社長と専務に昇進した経緯がある。事実上、経営一線から退陣したイ・ハクス副会長とキム・インジュ社長を除けばほとんど全員が昇進したわけだ。
■組織改編方向も輪郭
チェ・ジソン社長単一体制でスタートする三星電子など核心系列会社の組織改編もある程度の輪郭があらわれた。三星電子は部品とセットに分けた事業構造を7ヶの独立事業部制に切り替える。昔のように半導体・LCD・携帯電話・デジタルメディアなど4ヶ総括体制に戻るのではない。三星グループ高位役員は「独立事業部制に切り替えるのは、各事業部別に意志決定の迅速性を期するためのもの」として「いくつかの事業部を括り管理する総括CEO体制でなく、個別事業部門長が直接CEOと疎通する方式になるだろう」と話した。別会社に分離したカメラ事業部門(デジタルイメージ)も再び三星電子内の事業部に入ってくる。特に今回の組織改編は新事業発掘に重きがおかれる展望だ。新事業推進チームを推進団へ一段階格上げさせ、キム・スンテク副会長を責任者に座らせた。通常、古参級社長が受け持ってきた総合技術院長に次世代半導体専門家のキム・ギナム社長を電撃的に昇進抜てきしたのも同じ脈絡だ。
キム・フェスン記者honesty@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/393921.html 訳J.S