本文に移動
全体  > 経済

来年度予算は新型コロナ克服が最優先で8~9%増…550兆ウォン台に達する見込み

登録:2020-08-24 01:58 修正:2020-08-24 07:39
今週の政府与党間協議で予算案確定 
拡張財政、韓国型ニューディールを支える
ホン・ナムギ副首相兼企画財政部長官が20日、国会企画財政委員会の全体会議で質疑に応じている/聯合ニュース

 来年度の政府予算案は、今年より8~9%増の550兆ウォン台に達すると予想される。政府は新型コロナ危機の克服と韓国型ニューディールの推進に向け、来年も拡張財政基調を維持する方針だ。

 23日の共に民主党と政府によると、企画財政部は今週、政府与党間協議を経て来年度予算案を確定し、来週にも国会に提出する予定だ。ホン・ナムギ副首相兼企財部長官は20日、国会企画財政委員会で「来年までは財政が引っ張っていかねばならないようなので、今年の(拡大)基調はある程度延長されなければならないのではないかと思う」と述べた。

 昨年12月に国会で確定された今年の本予算規模は512兆3000億ウォン(約45兆4000億円)で、昨年の本予算に対し9.1%増加している。今年初めからのコロナ禍による経済衝撃を克服するため、現在までに3次にわたって補正予算案が編成され、これによって総支出は546兆9000億ウォン(約48兆5000億円)にまで膨らんでいる。

 政府与党は来年の本予算について、これより多い550兆ウォン台水準とすることを協議している。民主党関係者はハンギョレの電話取材に対し「予算規模自体が膨らんでいるため、同じ増加率でも増加額はより大きくなる」とし「今年の増加率(9.1%)の水準で論議されるだろう」と述べた。

 来年の予算を今年の本予算より8%増とすると、41兆ウォン(約3兆6300億円)増の553兆3000億ウォン(約49兆1000億円)となり、今年と同水準の9.1%増とすると、46兆6000億ウォン(約4兆1300億円)増の558兆9000億ウォン(約49兆5000億円)となる。増加率が9.4%となれば560兆ウォン(約49兆6000億円)を超える。

 企財部は、増加する国家債務が負担となることから、来年の予算増加率は今年より低い水準とすべきとの立場だという。今年は3次にわたる補正予算によって、国内総生産に対する国家債務の比率は43.5%に上昇。この数値は、政府が2019~23年の国家財政運用計画で予想した39.8%を大きく上回る。

 政府は、来年度予算案の編成にあたって、コロナ禍により困難に直面する自営業者や小商工人などの被害階層を支援し、経済全般の革新動力を強化するため、韓国版ニューディール事業を推進することに重点を置いている。韓国版ニューディールには20兆ウォン(約1兆7700億円)以上を充てる計画だ。デジタル・ニューディールとグリーン・ニューディール事業にそれぞれ7兆~8兆ウォン(6210億~7090億円)、雇用・セーフティネット強化に5兆~6兆ウォン(4430億~5320億円)の予算をつける方針だ。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/958984.html韓国語原文入力:2020-08-23 17:41
訳D.K

関連記事