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ハンドルに触れなくても動く「自動運転車」7月から販売可能

登録:2020-01-06 02:46 修正:2020-01-06 10:50
国土部、「条件付き自動運転車」レベル3の安全基準制定
昨年6月、ソウル麻浦区上岩文化広場で開かれた「上岩自動運転フェスティバル」で実演された自動運転車=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 今年7月から運転者がハンドルを握らなくても走行(車線維持機能)する自動運転車の発売・販売が可能になる。

 国土交通部は5日、「自動車および自動車部品の性能と基準に関する規則」を改正し、安全基準を「条件付き自動運転車(レベル3)」に引き上げたと明らかにした。既存の安全基準(レベル2)は、車線維持機能を作動させても運転者がハンドルから手を離すと警告音が鳴る「補助」の水準に止まっていたが、これを改正し、運転者の手が離れても走行が可能な段階まで許可した。米国自動車工学会は自動運転を0~5段階に区分しているが、レベル1、2は運転者補助機能が搭載された車両で、レベル3から自動運転車に分類される。国土部は、韓国のレベル3安全基準は国連傘下の自動車基準調和世界フォーラムで論議されている国際的な動向と国内の業界・学界の意見聴取を経て作成されており、世界で初めて導入されたものと付け加えた。

 安全基準では、車線維持機能は自動運転車に任せるものの、運転手の介入が必要な様々な状況に適切に対応する規定も共に示した。自動運転車は高速道路の出口のように作動領域を外れる状況が予定されれば、15秒前に「運転転換要求」が表示され、10秒以内に運転者の反応がなければ、安全のためにスピードを落とし、非常警報を鳴らさなければならない。急な道路工事など予想できない状況では運転転換要求が即時に行われ、衝突が迫るなど運転手が対応できないほどの緊急状況では、自動運転車が非常運行基準に従い減速と方向転換によって衝撃を最小限に抑えなければならない。自動運転システムの故障に備え、安全保障用の二重システムの設計も明示した。

 国土部のイ・チャンギ先端自動車技術課長は、「今回導入された自動運転車安全基準をもとに国際安全基準の議論にも積極的に参加し、韓国が自動運転車の国際基準を先導すべく推進する予定だ」とし、「自動運転車分野で、制度不備のため産業発展に困難が生じることがないよう努力する」と述べた。

キム・テギュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/923202.html韓国語原文入力:2020-01-05 15:39
訳D.K