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新古里3・4号機をモデルにしたUAE原発でも、格納建屋壁に「すき間」

登録:2018-10-17 09:14 修正:2018-10-17 09:52
キム・ジョンガプ韓国電力社長が国政監査で明らかに 
昨年8月、バラカ3号機で初めて発見 
全数調べると1~4号機すべてに空隙が見つかる 
 
ウ・ウォンシク「最新原発でも空隙があったのはショック 
UAE原発モデルが適用された新古里3・4号機も調査を」
韓電コンソーシアムがアラブ首長国連邦に建設中のバラカ原子力発電所=韓国電力提供//ハンギョレ新聞社

 韓国国内の原子力発電所のいたる所で、放射線流出を防ぐ防護壁の役割を果たす原子炉格納建屋の壁の内側に空隙(すき間)があることが明らかになり、原発の安全に対する不安が高まっている中、韓国電力コンソーシアムがアラブ首長国連邦(UAE)で建設している「バラカ」原発1~4号機の格納建屋にも空隙が見つかり、補修工事が行われていると明らかになった。最近建設された国内の原発も調査すべきだという指摘が出ている。

 韓国電力のキム・ジョンガプ社長は16日、国会産業通商資源中小ベンチャー企業委員会の国政監査で「原発の利用率が低かったのは脱原発のためか」というウ・ウォンシク共に民主党議員の質問に答え、「UAEの原発でも空隙が見つかり、(施工が)中断されていた」と明らかにした。国内の原発利用率がここ1~2年の間低かったのは、過去の不良工事のせいでできた空隙や腐食鉄板に対する補修工事が必要だったためと説明する過程で、韓電が韓国水力原子力・現代建設・サムスン物産・斗山重工業などとコンソーシアムをつくり建設中のUAE原発でも同じ問題が発生したと明らかにした。

 この日、ハンギョレの取材の結果、UAEのバラカ原発で空隙が初めて発見されたのは昨年8月だ。当時建設中のバラカ3号機の格納建屋で空隙が初めて見つかった。その後、1・2・4号機の格納建屋に対する全数調査が行われ、その結果、すべての原発で空隙が見つかり、現在も補修作業が行われている。コンクリート壁の空隙は、主に打設作業がきちんと行われないと発生する。格納建屋のコンクリートは壁の厚さだけで1.2メートルである上に、壁の中に鉄筋が縦横に複数埋設されるため、特にコンクリートの打設作業に気をつけなければならない。コンクリートがしっかり詰められないまま固まるとすき間ができるからだ。

 今回のUAE原発の空隙発生は、竣工遅延に対する遅延補償金の議論に広がる可能性もある。バラカ原発1号機は当初、2016年末に核燃料を装填し、昨年4月に竣工の予定だった。しかし、建設期間が長引き、昨年韓電コンソーシアムとUAEが原子力公社であるENEC間の協議を通じて、竣工時点を今年末まで延ばした。このような中、空隙補修工事がまだ進行中なので、今年中に竣工できなければ、ENEC側が遅延補償金を要求する場合もある。韓電とENEC間の契約によると、遅滞補償金は1日60万ドルだ。

 老朽化した原発ではなく、建設中の新原発でも空隙が発見されただけに、韓国の原発業界の原発施工能力にも疑問が提起されるものと見られる。ハンビッ2号機をはじめ国内の原発のあちこちで空隙が見つかっていることについて、韓水原と原子力安全委員会などは「約20年前の施工能力が不十分だった」という趣旨の説明をしてきた。しかし、バラカ原発は国内の原発技術が総結集した最新モデルのAPR1400だ。そもそもUAEは、APR1400が使われた新古里(シンコリ)3・4号機をモデルとし、韓国方式の原発を建設することにした。APR1400は国内では新古里3・4・5・6号機と新ハンウル1・2号機に適用されている。

 ウ・ウォンシク議員は「最新原発というUAEの原発にまで空隙が見つかったのはショックだ」とし、「UAE原発モデルである新古里3・4号機に対する調査も避けられないと思われる」と指摘した。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/866068.html韓国語原文入力:2018-10-16 21:56
訳M.C