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韓国のスマホデータ料金は日本の2.4倍、フィンランドの45倍

登録:2017-12-06 21:53 修正:2017-12-07 16:42
通信専門国際コンサルティング業者「リホイール」報告書 
1GB価格13.4ユーロ…41カ国中1位 
「韓国などのデータ料金は過度に高い」 
「データ提供の限界費用は0…料金引き下げ加速」
グラフィック_キム・スンミ//ハンギョレ新聞社

 韓国のスマートフォンのデータ料金は、世界主要国の中で最も高いという分析が出てきた。

 1日、フィンランドの通信専門経営コンサルティング業者「リホイール」(Rewheel)が、経済協力開発機構(OECD)とヨーロッパ連合(EU)に属する41カ国、187移動通信業者(MVNO58社を含む)の料金制1628個を比較分析した結果、このように現れた。リホイールは、分析結果を載せた報告書「2017年下半期Digital Fuel Monitor(DFM)-4G価格現況」を出した。

 リホイールの報告書によれば、リホイールは通話とデータを合わせて提供するスマートフォン料金制とデータ通信のみを提供するデータ専用料金制(タブレットPCやポケットWi-Fiなどに使用)に分けてデータ料金を比較した。11月時点で各国の移動通信業者のホームページに出ている料金を基準として、LTE料金制のみを分析した。スマートフォン料金制は、国内無料通話を最小1000分以上提供する料金制のみを含ませた。

スマートフォンLTEデータ1GB当たり価格比較 資料:リホイール//ハンギョレ新聞社

 スマートフォン料金制の場合、データ1ギガバイト(GB)当たりの価格は韓国が13.4ユーロ(約1800円)で、41カ国中で最も高かった。次いでカナダ12.1ユーロ(2位)、米国9.6ユーロ(6位)、日本5.7ユーロ(10位)、ドイツ5ユーロ(13位)が高い方に属した。一方、フィンランドは0.3ユーロ(約40円)で最も安く、フランスも0.8ユーロ(110円)だった。ヨーロッパ連合の平均は2.4ユーロ、OECD平均は3.3ユーロだった。韓国がフィンランドに比べて約45倍高いわけだ。また、30ユーロで使用できるデータ量を見れば、韓国は0.3GBで4番目に少なかった。フランス、デンマークなど11カ国は無制限で、英国など4カ国は100GB以上だった。41カ国のうち27カ国が30ユーロで10GB以上を提供していた。また、データ1GB当たりの価格が最も高い移動通信業者の上位10位以内には韓国の3大業者(SKテレコム5位、LGU+7位、KT10位)がすべて含まれた。

ソウル龍山の電子商店街付近にある移動通信代理店=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 データ専用料金制の場合、30ユーロで使用可能なデータ量は、韓国が22GBで41カ国のうち33位に終わった。ポーランド、スイス、フィンランドなど11カ国は無制限だった。データ1GB当たりの価格は、カナダが9.7ユーロで最も高く、フィンランドが0.08ユーロ(41位)で最も安かった。OECD平均は1.2ユーロ、ヨーロッパ連合平均は1ユーロであった。

 報告書は「データ通信の利用価格が今年上半期に比べ下半期には大部分の国で下落した」として「OECDとヨーロッパ連合の中間価格は30%下落し、イタリアでは第4移動通信会社(イリアッド)の進入が差し迫った影響で50%以上下がった」と明らかにした。また「韓国、カナダ、米国、日本、ドイツなどの通信社は、相変らずデータ価格を過度に賦課している」と指摘した。

 韓国国内の移動通信会社は反論に出た。SKテレコムは「韓国は、音声通話を無制限に提供するデータ中心料金制が普遍化しているので、(データ通信の価格が相対的に高い)低価格料金制が比較対象に含まれているため、データ通信の価格が高く算出された」と話した。また「ネットワークの速度が韓国より遅い国との単純比較には無理がある」として「データ通信の提供量も重要だが、データ速度など品質も支払価値に入れなければならない重要な要素」と話した。KTも「各国の通信料金は、区間別データ提供量、料金割引、約定など多くの条件が異なるため、特定の基準だけで単純比較はできない」として「韓国では25%選択約定料金割引制度が施行されているため、さらに低価格な料金帯の格安事業者もいるのに調査対象から抜け落ちている」と明らかにした。

アン・ソンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/822078.html韓国語原文入力:2017-12-05 21:28
訳J.S

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