双龍(サンヨン)自動車が中国企業と合弁法人を設立して中国の中西部地域に生産工場を建設する。
双龍自動車は11日、中国、陝西省の西安市で陝西汽車グループと合作会社設立のための意向書(LOI)を締結したと明らかにした。最終契約を経て、工場を建設し本格生産に入るまでには2~3年かかると予想した。
合作会社が設立されれば、双龍自動車の初の海外生産拠点になる。双龍自動車は事業の妥当性に対する検討が終われば、西安市西安経済技術開発区域内にエンジン工場を備えた完成車生産工場を作る計画だ。生産車種は、双龍自動車の主力車種のスポーツ実用車(SUV)で、年産20~30万台規模になると発表された。世界最大の自動車市場に浮上した中国で、スポーツ実用車は販売全体の半分に達するほど急増している。
西安市は中国政府の西部大開発戦略の橋頭堡であり、中西部地方の核心都市の一つとして産業全般にインフラがよく備わっており、投資潜在力の大きい都市と評価されている。双龍自動車は主な協力企業と一緒に進出することで自動車産業クラスターを構築し、現在の生産車種のみならず開発中のモデルを次々と生産する方案も検討する計画だ。双龍自動車のチェ・ジョンシク代表は「グローバルスポーツ実用車企業として跳躍を図っている双龍の新たな成長動力になるだろう」と話した。