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サムスン電子の顔色を伺うばかりの携帯電話会社に不安な韓国の消費者

登録:2016-10-10 23:44 修正:2016-10-11 07:48
サムスン電子、ギャラクシーノート7の販売中断「関連会社と協議」 
携帯電話会社「サムスンから言及なく国内販売を継続」 
利用者「サムスンと携帯電話会社が“カモ扱い”している」
韓国の代表的携帯電話会社=資料写真//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子がギャラクシーノート7の生産を一時中断した状況で、米国の携帯電話会社とは異なり韓国国内の携帯電話会社は一切措置を取っておらず、利用者の不満が高まっている。

 サムスン電子は10日、ギャラクシーノート7の国内販売中断の有無と関連して「関連会社と協議して決める問題」とのみ言及した。サムスン電子はギャラクシーノート7のリコール発表当時、世界で販売された140余万台のうち、これまでに80%以上をリコールしたと明らかにした。国家技術標準院は、8日基準で韓国国内で販売された45万6千台のうち38万9千台(85.3%)が回収されたと明らかにした。このうち35万2千台が交換され、開通取消が2万1千台、在庫回収された数量が1万6千台だ。サムスン電子は「販売を再開してから世界で120万台が販売され、国内では30万台ほどが販売された」と明らかにした。

 携帯電話会社はサムスン電子がギャラクシーノート7の販売中断を決めれば、製品交換・回収政策などを決めなければならない。だが、販売中断に備えて神経を尖らせつつも、今のところサムスン電子からの言及がないためにギャラクシーノート7の販売を続けるという立場だ。KT関係者は「サムスン電子から特別な言及がなく、販売を継続する計画」と明らかにした。LG U+の関係者は「サムスン電子と緊密に協議しており、顧客の安全を最優先にする方案を探している。サムスン電子から発表があれば、最大限はやく対応するようにする」と話した。

 携帯電話会社は販売中断に備えて損失を最小化するための方案を講じているという。ギャラクシーノート7の他にもプレミアムフォンとして10月初めに発売されたLG電子のV20や、21日発売予定のアップルのiPhone7がある。さらに中高価格フォンもあるため、ギャラクシーノート7が抜けた空白を埋めることは可能と見通している。またSKT関係者は「プレミアムフォンの需要層はあるが、全体の規模から見れば大きいものではない」として「中高価格フォンである50万ウォン(約4万6千円)台のルナ2と60万ウォン(約5万5千円)台のギャラクシーA8もある」と話した。

 米国の携帯電話会社のギャラクシーノート7販売・交換中断の知らせに、韓国国内の利用者の不安感も高まっている。利用者は「ポムプ」や「クルリアン」など携帯電話関連インターネットコミュニティに続々と文を載せ、不安感を露わにした。今月7日にギャラクシーノート7ブラックオニキスを購入したというあるネチズンは「新しい製品は大丈夫だと思って買ったが、新しい製品も疑わしくなって不安なので返品したい。生産中断すると言っておきながら、なぜ売っているのか理解できない」と書いた。別のユーザーも、米国の携帯電話会社が顧客の安全を理由にギャラクシーノート7の販売と交換を中断したのに、販売を継続するという韓国の携帯電話会社に対して「消費者の顔色は見ないで、サムスンの顔色ばかり見ている」と批判した。

イ・チュンシン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/764971.html 韓国語原文入力:2016-10-10 19:09
訳J.S(1463字)

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