本文に移動
全体  > 経済

大型マートの襲撃…“このままでは死ぬしかない”絶叫

原文入力:2009-07-15午後10:08:29
[現場]清州 在来市場 12ヶ所 4500余店 一日休業
大型マート 24時間営業に企業型スーパー 無差別拡散
市場 商圏 急速蚕食 生存危機に集まった商人たち
“店を閉めれば命を差し出すこと 吸血鬼 営業対策たてろ”
この日 市場には寂寞だけが流れた

オ・ユンジュ記者

←忠北,清州の六つ角市場が15日明け方、商人たちの‘閉店闘争’で幽霊市場のようにものさびしい。(左側写真)清州地域の在来市場商人たちがこの日午前10時ホームプラス清州店前の道路で大規模店舗の無差別営業拡大に抗議するデモを行っている。清州/オ・ユンジュ記者sting@hani.co.kr,ニューシス

雨がやんだ15日明け方、忠北,清州,六つ角市場は目覚めなかった。いつもならぎっしり埋まったお客さんと物,客引きと駆け引きで騒々しい筈の市場には寂しさが流れた。店の門は堅く閉じられ、市場内のリヤカー店舗や屋台もテントでしっかり包まれている。衣類店路地で会ったリュ・チャンヨル(71)氏は「両親の葬儀の時を除いて40年余り一日も欠かさず店を開けたが、今日みじめな思いで門を閉めた」と話した。

忠北商人連合会,清州在来市場連合会所属商人たちはこの日終日店をあけなかった。六つ角市場を含めて清州地域の全ての在来市場(12ヶ所)の店4500ヶ所余りが門を閉めた。非常設露天商を除く市場商人の大部分が参加した。1967年から商売をしてきた六つ角Kソルロンタンなど市場周辺の食堂や薬局なども‘閉店闘争’に参加した。パク・ヨンベ(58)忠北商人連合会長は「商人たちが店を閉じる‘閉店’は命を差し出す意味」として「生存の危機に陥った商人たちの最後の絶叫」と話した。一日商売をたたんだ商人たちはこの日午前10時からホームプラス清州店前で大型マート糾弾集会を開いた。集会には忠北経実連など忠北地域市民・社会団体が設けた‘忠北民生経済再生運動’と主婦,消費者など1000人余りが参加した。清州スーパーマーケット協同組合所属町内スーパー40ヶ所余りの商人たちも門を閉めて集会に参加した。

これらが‘閉店デモ’にまで出た背景には、大資本の24時間営業,企業型スーパーマーケット(SSM)と大型マートらの無差別的な拡散のためだ。清州には売り場面積3000㎡以上の大規模店舗がすでに7ヶ所入っている。ここに先月清州市と繰り広げた行政訴訟で勝訴したR産業が清州市,飛下洞に大型マートを開設すれば人口65万人余りの自治団体に大規模店舗8ヶ所が入ることになる。これと共にホームプラス清州店が去る5月1日から24時間営業を始めたのに続き、企業型スーパーを黔川洞など6ヶ所に相次いで開店し町内商圏を蚕食している。

商人たちはこの日集会でホームプラス清州店の24時間営業撤回,企業型スーパーの無差別拡散防止および対策を政府に要求した。これらは大規模店舗の攻勢が止まなければ来る17日、清州税務署に事業者登録証返却まで行う計画だ。商人たちは‘大型マートで地域経済を蚕食しSSMで路地商圏を根絶やしにする’等の横断幕を掲げて2時間余り集会を行い、集会後にはホームプラス周辺で街頭デモも行った。忠北道経済政策課パク・ウォンチュン氏は「大型マートは人口15万人当たり1ヶ所程度が適当だが、清州地域はあまりに多くの大型マートが入ったのが事実」として「うまい対策をたてることができず残念だ」と話した。

集会現場で会ったコ・チュルレ(70・女・六つ角市場)氏は「50年間、市場で果物を売り6人の兄弟姉妹を勉強させ結婚させたがこんなことはなかったのに、この頃は本当に商売にならない」として「金持ち企業が商人たちにとてもひどいことをする」と愚痴った。パク・ミョンス(48・司倉市場の餅屋)氏は「中小商人の痛みを必ず知らせなければと生まれて初めて集会に出てきた」として「政府と国会,大企業らが死ぬ思いの崖っぷちに立った商人らの声に耳を傾けて欲しい」と訴えた。しかしキム・キヒョン ホームプラス清州店副店長は「24時間営業と店舗開設などは顧客との約束だから今も撤回する意志はない」と話した。

イ・トゥヨン忠北経実連事務局長は「大型マートに企業型スーパーまで大企業資本の大規模店舗は町内商圏をしゃぶりつくす吸血鬼のようだ」として「政府と国会が流通産業発展法などで緩衝地帯を作り崩れた地域商圏と生存権威嚇を感じる中小商人たちを救わなければならない」と話した。

清州/オ・ユンジュ記者sting@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/366001.html 訳J.S