SKハイニックスが7分期連続で1兆ウォン(約1050億円)以上の営業利益を達成した。SKハイニックスは今年第3四半期(7~9月)、売上4兆9250億ウォン(約5180億円)、営業利益1兆3832億ウォン(約1450億円)を上げたと22日公示した。 昨年同期に比べて売上(4兆3120億ウォン)、営業利益(1兆3010億ウォン)がそれぞれ14%、6%増加した。SKハイニックスはモバイル用製品の販売拡大と為替レート上昇が寄与したと説明した。
SKハイニックスはメモリー市場が年末以後に季節要因でオフシーズンに入るため短期的には需要が不確実だと展望した。 だが、中期的にはDRAMの一種で処理速度の速いDDR4とLPDDR製品の需要が増えると見通した。 データ保持半導体であるNANDフラッシュは機器当たりの使用量増加と応用製品であるSSD市場の拡大で需要が伸び続けると予想した。 メモリー半導体の一つであるDRAMは、電源が切れればデータが消えるがデータ処理速度は速い。 NANDフラッシュは電源が切れてもデータを保持する半導体でスマートフォンやメモリーカードに使われる。
だが、今後の展望は明るいとも言い切れない。 インテルが中国大連にある半導体工場をメモリー工場に切り替える計画を出したうえに、中国企業もやはり半導体市場に参入しているためだ。 中国の清華紫光集団は最近、筆頭株主である米国のデータストレージ企業ウェスタンデジタルを通じてSandisk社を190億ドルで買収した。 メモリー半導体市場への進出を狙った清華紫光集団がSandisk社を間接買収する方式を選んだわけだ。 これについてSKハイニックスは「危機であり同時にチャンス」として「本源的競争力の強化に努める」と明らかにした。
ユアンタ証券アナリストのイ・ジェユン氏は「来年には営業利益が4兆9千億ウォン(約5100億円)水準に下がるだろう」として「中国がDRAM市場に参入する問題より、セットメーカーの実績不振に伴う需要減少でマージンが低下する可能性がある」と話した。