LG化学-ルノー、三星(サムスン)SDI-フォードと提携
2016年頃、電気自動車 市場本格化に備え
次世代製品 開発技術 提携
SKは中国に合作工場 年末完工
LG化学・三星(サムスン)SDI・SKイノベーションなど、韓国内バッテリー製造3社が電気自動車事業のために自動車会社らと競争的に提携を進めている。 電気自動車大衆化のためには、バッテリー容量を拡大し走行距離を延すことが核心であるため、完成車メーカー等もバッテリーメーカーと積極的に提携に乗り出している。
LG化学が最近フランス ルノーグループとバッテリーの開発協力を始めたのに続き、三星SDIはアメリカの自動車会社フォードと手を握った。 三星SDIとフォードは4日、次世代自動車用リチウムイオン バッテリー開発のために協力する計画だと明らかにした。 フォードの自動車バッテリー研究開発責任者であるテッド・ミラーは「共同開発するバッテリーシステムが画期的な燃料削減と自動車のハイブリッド化に大きく寄与するだろう」と話した。
LG化学は先月アメリカのゼネラルモータース(GM)の‘シボレースパークEV’にバッテリーを供給することにしたのに続き、ルノーグループと協力することにした。 LG化学は車両用バッテリーの先頭走者だ。 LG化学のバッテリーはルノーの電気自動車4種の中でSM3 Z.Eなど3種に搭載されている。 GMとルノーの他にも、現代・起亜自動車のハイブリッドカーと水素燃料電池自動車、フォードとボルボにもバッテリーを供給している。 世界1位の供給規模を誇っている。
LG化学のクォン・ヨンス社長(電池事業本部長)は「2016年頃に電気自動車市場が本格化するものと見られる。 競争会社が見下げられない世界1位に上がらなければならない」としばしば話してきた。 LG化学のバッテリーが搭載された車両のうち、シボレーボルトを除けばグローバル ヒット作がないということが限界だ。 これを越えてこそ‘見下げられない1位’が可能になるものと見られる。
三星SDIはLG化学の顧客であるフォードと提携を結び反撃に出ている。 昨年末ヨーロッパに続き最近は国内で発売されたBMWの電気自動車i3に載るバッテリーも三星SDIのものだ。 ヨーロッパでi3は6ヶ月以上待たないと買えないほどに人気が高い。 i3の生産量が増え、三星SDIは昨年末蔚山(ウルサン)工場にバッテリー生産ラインを2本増設した。 ただしi3はプレミアム市場を狙っているため、大量納品は難しいものと見られる。 三星SDIはクライスラー、マヒンドゥラなどとも開発協力関係を結んでいる。 パク・サンジン社長は「来年には自動車バッテリー売上を1兆ウォンまで引き上げる。 長期的に世界1位が目標だ」と去る3月話した。LG化学を越えるという宣戦布告であった。
後発走者であるSKイノベイションは中国進出を通じて近道を探そうとしている。 去る1月、3社中最も早く中国に進出した。 中国北京自動車などと合作して電気自動車1万台の供給能力を持つバッテリー工場を今年末に完工する計画で作っている。 ク・チャヨン副会長は「世界最大の電気自動車市場に成長する中国に橋頭堡を用意した。 中国1位の電気自動車バッテリー会社に上がる」と強調した。 韓国内でSKイノベイションは2010年に起亜車と電気自動車技術提携を結んだ。 今年、起亜車が初めて披露した‘ソウルEV’のバッテリーがSKイノベイションの製品だ。
韓国内バッテリー3社は日本のバッテリー企業等とも激しい競争を行っている。 LG化学と提携を結んだルノーグループの日産が作る電気自動車リーフには、日産とNECが合作したバッテリーメーカー AESCのバッテリーが載る。 フォルクスワーゲンはパナソニックとバッテリー開発協力を結んでいるが、最近中型セダンなどに三星SDIのバッテリー供給を受ける契約を結んだことが分かった。
キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr