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無許可仲介業者・公募株狂風…蠢く ‘大当たりの思い出’

原文入力:2009-05-19午前07:58:16
チェ・ジョンフン記者,ファン・サンチョル記者

←仁川,延寿区,松島洞,青羅地区契約受付を一日後に控えて、去る5日公開されたあるモデルハウスを訪れた市民たちが鳥瞰図を見て建設会社関係者の説明を聞いている。 仁川/パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr

首都圏分譲市場過熱様相…バブルセブン住居価格も上昇の兆し

不動産市場でも新規分譲アパートに多額のお金が急速に流れ込むなど一部地域を中心に ‘マネーゲーム’ 様相が現れている。最近、仁川,松島,青羅地区など首都圏アパートモデルハウスには連日数万人の人波が集まり契約は最高数百対1の競争率を記録するなどの過熱現象が起きている。分譲現場にはいわゆる ‘トッタバン(無許可仲介業者)’が再び登場し不法なアパート転売を斡旋する行為も猛威を振るっている。

去る13日契約受付を締め切った松島ポスコ THE # ハーバービュー2アパートは1順位で平均59.9対1(最高285対1)の競争率を記録した。先立って去る6日に契約を締め切った青羅地区ハンファ クメグリンは1順位で最高22.85対1の競争率を示し受付を終えた。両団地は計2千世帯にも至らない供給物量に約4万人の契約者が集まった。

こうした契約過熱が起きるのは入居を目的にした実需要者より ‘当選すれば大当たりが出る’ といううわさが立って転売差益を上げようとする人々が猫も杓子も契約に飛び込んでいるためだ。これは政府の規制緩和により当選後、1年後からは転売が許されるようになったことが決定的端緒を提供したと指摘されている。その上、分譲率を高めるために建設会社たちが繰り広げる攻撃的マーケティングも油を注いでいる。建設会社らが契約金を5~10%受けるだけで中途金利子も後払い制恩恵を提供することにより誰でも2千万~3千万ウォン程度の余裕資金さえあれば簡単な契約だけで金を儲けることができるという誘惑に陥りやすいためだ。

既存アパート市場も先月から江南3区など ‘バブルセブン’ を中心に取り引きが増え、価格も上がる現象が明確だ。ソウル 江南3区は去る4月一ヶ月間に2200件のアパートが取り引きされ2006年11月(2743件)以後の最高値を記録した。価格も再建築団地を中心に年初に比べ5千万~1億ウォン程度上がったところがざらにある。去る2月、8億7千万ウォンで申告された大峙洞銀馬アパート77㎡型(6階)の実取り引き価格が4月には9億6千万ウォンに跳ね上がりもした。

チェ・ジョンフン記者cjhoon@hani.co.kr

銀行金利低く ‘危険’ 甘受…株式・会社債 投資大きく膨張

コスダック市場に先月上場した金型製造業者エイテックソリューションの公募株契約競争率は1496対1で、今年の最高値を記録した。興国1393対1,ティプレックス1247対1など最近上場企業の公募株契約競争率はまあまあでも数百対1を記録し、1000対1を越えるものもあたりまえだ。

ある証券会社企業公開チーム長は「公募株市場はスキ間市場だが、このように高い競争率を見せるのは個人の資金が少しでも収益がさらに良い所に集まるため」としながら「株価が上がった後に発行市場の公募市場が生き返るのが一般的だが、今年は特別に公募株市場が先に生き返った」と話した。金融危機などで発行価額が比較的低く策定されており、公募株の配分を受けた後には株価が上がり収益が保証されているという期待で資金が注ぎ込まれているという説明だ。

株価が上がるや株式に手をつけ始めた投資家も増加している。ある証券会社のソウル,麻浦支店長は「場が良くない時は口座開設が殆どなかったのに、3月から新規口座が増え始め、最近では一日10ヶもできたり平均的に一日5口座程度は新しく開設されている」と伝えた。彼は「既存顧客も新規顧客も金を借りて投資する程に姿勢が積極的に変わった」として「景気がこれ以上悪くならないという心理が最も大きい理由であるようだ」と話した。顧客預託金も去る14日現在、15兆238億ウォンで非常に高い水準だ。昨年末には9兆2406億ウォンに止まった。

銀行預金金利が3%内外に留まり、余裕資金は危険を甘受してでもより高い金利を求めて動いている。チョン・ジェフン東洋総合金融証券プライベート バンカーは「預金金利が低い状態でも株式投資には手を出し難い人々が代案として会社債投資をたくさん行っている」として「BBB級以上の会社債市場では発行物量が足りないほど需要が多い」と話した。10億ウォン以上の金融資産を保有した人々が主に債権に投資していたが、最近では5千万ウォン以下の小額投資家も増加している。ファン・サンチョル記者rosebud@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/355621.html 訳J.S