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父親の参戦、娘の参拝

登録:2013-09-09 23:07 修正:2013-09-10 06:17
朴大統領、ホーチミン墓地に献花
ベトナムを国賓訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領が9日午前(現地時間)ベトナム ハノイにあるホーチミン前国家主席の墓地を訪問し花を捧げている。 ハノイ/ロイターニュース1

朴大統領、ベトナム訪問 あれこれ

ホーチミン前主席の墓地を訪ね目礼
金大中元大統領の参拝時は
"参戦勇士の心情を痛め" 批判
今回は戦争関連の言及なし

 朴槿恵大統領はベトナム国賓訪問2日目の9日、ホーチミン元主席の墓地を参拝して、ベトナム権力序列1~4位の人々に全て会うなど、1時間刻みのこまかい日程を消化した。

 朴大統領のホーチミン墓地参拝は、金大中、盧武鉉、李明博大統領に続き4回目だが、別の意味で注目を引いた。 父親の朴正熙大統領はベトナムに韓国軍を派兵したが、娘である朴大統領は我が国軍に対抗したホーチミン元主席の墓を訪ね参拝したためだ。 朴大統領は墓地でパムティ ハイチュイェン労働報勲社会部長官と共に‘大韓民国大統領 朴槿恵’と書かれたリボンを花に丁寧に付けて目礼で礼儀を表わした。 参拝後、ホ元主席の執務室も見学した。 しかし、ベトナム戦争と関連しては何の言及もしなかった。

 歴代大統領の中で初めて1998年ホーチミン墓地を参拝した金大中前大統領は 「不本意にベトナム国民に苦痛を与えたことに対して申し訳ないと考える」と謝った。 当時ハンナラ党副総裁であった朴槿恵大統領は自身のインターネット ホームページに "参戦勇士の胸と大韓民国の名誉に釘を打ち込む行為" と批判文を載せた経緯がある。

 参拝後、朴大統領は公式歓迎式と単独首脳会談、拡大首脳会談および協定署名式に続き、両国首脳共同記者会見と総理主催昼食会に参加した後、国会議長と党総書長に面談した。 ベトナムは国家主席と共産党書記長、国会議長、総理など4人の集団指導体制で運営されているが、朴大統領は一日で国家序列1~4位の人々全員に会った。

 特にチュオン・タン・サン国家主席とグエン・タン・ズン総理は朴大統領に異例的な‘歓待’をしたという。 サン主席は首脳会談で「韓国は姻戚の国」として「多文化家庭出身2世と3世の中からも韓国の国会と政界に進出する立派な人が出てきて欲しい」と話し、朴大統領も多文化家庭に対する積極的支援を約束した。

 両国首脳は会談を通して経済協力分野で具体的な結果を出しもした。 100億ドル規模のベトナム原子力発電所開発に行政府の好意的な反応を引き出し、ベトナム南部地域の火力発電所建設事業等、エネルギーインフラ事業に韓国企業が参加するよう協力・支援することにした。 また、ベトナム政府はDung Quat石油備蓄事業に韓国の石油公社が参加できるよう協力・支援することにした。 金融監督院ハノイ事務所の設置と国内都市銀行のベトナム進出など今後持続的な金融協力のための制度的基盤も用意する成果を上げた。

ハノイ/ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/602801.html 韓国語原文入力:2013/09/09 22:37
訳J.S(1352字)

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韓-ベトナムFTA 来年締結

パク大統領-チュオン主席首脳会談

 ベトナムを国賓訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領が9日ハノイ主席宮でチュオン・タン・サン国家主席と首脳会談を開き、来年中に高水準の包括的な韓国-ベトナム自由貿易協定(FTA)を締結し、ベトナムの原子力発電所開発のために両国が持続的に協力することで合意した。

 両首脳は単独会談と拡大首脳会談を相次いで開き、共同繁栄のためのパートナー的協力を強化して、両国国民の幸福増進のために共に努力することに合意しながら、このような内容を盛り込んだ共同声明を採択した。 また、政治・安保と経済・通商など種々の分野で両国の協力を強化していくという内容も共同声明に盛り込まれた。 首脳会談後にはベトナムの道路建設事業、空間情報データ インフラ分野協力、流通物流協力、雇用許可制人材送出の再開など7分野の了解覚書(MOU)も結んだ。

 韓国-ベトナム自由貿易協定と関連して、両国は10月に3次交渉を開催するなど年内に2回の追加交渉を行うことにした。 チョ・ウォンドン大統領府経済首席は会談後のブリーフィングで「来年までに韓国-ベトナム自由貿易協定が締結されれば、両首脳が今回の共同声明を通じて合意した‘2020年までに両国貿易額700億ドル達成’目標の重要な基盤になるだろう」と説明した。 彼は「原子力発電所と関連しては(ベトナム)国会の承認事項なので、具体的な合意には至れなかったが、行政府ができる最上の返事を勝ち取ったと見る」と付け加えた。

 両首脳は共同声明に△ベトナム Dung Quat石油備蓄事業とベトナム南部火力発電所建設事業等エネルギーインフラ事業に韓国企業の参加△2012年満了した雇用許可制の早急な再開努力△金融協力基盤強化△農業分野の包括的協力了解覚書締結推進△ベトナム科学技術研究院設立推進などの内容を盛り込んだ。 両首脳はまた、北韓の核実験に対する憂慮を共にして、いかなる場合にも北韓の核保有は容認されえないということに意見が一致したと大統領府が明らかにした。

ハノイ/ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/602763.html 韓国語原文入力:2013/09/09 22:37
訳J.S(997字)

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