28日に開通1周年をむかえる京春(キョンチュン)線準高速列車である‘ITX-青春’に光と影が交錯している。 春川(チュンチョン)訪問客が増え観光客誘致には多いに役立ったが、ショッピングと余暇を首都圏で楽しむいわゆる‘ストロー効果’逆機能が現れているためだ。
KORAILは去る1年間、準高速列車を利用した乗客数は445万人、1日平均利用客は1万2200人余りと27日明らかにした。 これは2010年に運行が中断された京春線むくげ号の1日平均利用客6000人余りより2倍程増えた数字だ。
KORAILは準高速列車の開通で華川(ファチョン)ヤマメ祭りなどの地域祝祭に安価で楽に行けるようになり、観光活性化と特産品販売などで地域に年間1647億ウォンの経済的効果を与えていると分析している。 実際、準高速列車の開通以後、春川を訪問する観光客は2011年864万人から2012年には1016万人へ15%ほど増えた。
ホン・スンヨン春川市観光マーケティング担当は「準高速列車開通以前は無料電車を利用する老人観光客が多かったが、昨年からは経済力があり金離れの良い若者や家族観光客が大幅に増え、地域経済に多いに役立っている」と話した。
だが、準高速列車の開通で、首都圏から春川への通学が可能になり、春川で間借りする学生が減り、大学街一帯の商圏が打撃を受け、首都圏でショッピングと余暇を楽しむ人々が増えるなどの副作用も侮れない。
また、出退勤時間には停車駅が基本の9ヶ所から14ヶ所に5ヶ所も増え、ソウル~龍山(ヨンサン)間の運行時間が89分もかかるなど時間短縮効果が大きくないだけでなく、終列車も龍山と春川駅で全て夜10時頃にはなくなり時間延長が必要だという指摘も出ている。KORAILは「終列車時間延長などの要求は線路の容量と夜間保守などで難しい」という立場だ。
ユ・ソンチョル春川市民連帯事務局長は 「観光客は増えたが春川明洞の地下商店街や塾などは打撃が大きいようだ。 準高速列車が開通すれば無条件に良くなるという漠然とした期待感より、春川市は実際に地域にどんな影響があるのか、また肯定的な影響はどのように発展させ、悪影響はどのように補完するかなどについてきちんとした対応策を出さなければならない」と話した。
パク・スヒョク記者 psh@hani.co.kr