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民資事業者‘40%暴利’端緒 つかんだ

原文入力:2010-03-17午前09:29:56(2021字)
[民資‘下請け内訳’公開 波紋] 明らかになった京春高速道路 血税浪費
建設費 膨らまし‘決定的証拠’となる見込み… "不当利益還収" の声
民間提案方式, 独占権 握った企業等が策定 - 落札価格差 取りこむ

キル・ユンヒョン記者

←16日午後、ソウル~春川高速道路のソウル側スタート地点の南揚州料金所を通り車両が高速道路に入っている。南揚州/イ・ジョンチャン選任記者 rhee@hani.co.kr

4年越しの情報公開訴訟の末、16日に明らかになったソウル~春川高速道路の下請け内訳書は、民間資本事業者などが40%を越える暴利を得た可能性を具体的に示しており大きな波紋が予想される。民資道路はこの間‘税金を食べるカバ’として民間資本事業者の腹を膨らませるだけという疑惑を受けてきたが、具体的資料が公開されたことがなかった。

■ ‘40%暴利’疑惑…予想された結果
ソウル~春川高速道路建設で土地が収用された住民ハム・ヒョンウク(46)氏が国土海洋部から受け取り公開した‘ソウル~春川高速道路下請け内訳書’によれば、民間資本事業者が下請け企業等に支給したお金は、下請け業者に支給しなければならない工事費の一部である下請け部分金額の56%にしかならない。残りのほとんど大部分は民間資本事業者の財布に入った可能性が高い。ソウル~春川高速道路は2009年当時の物価水準で計2兆2725億ウォンを投じて開通した道だ。

こういう結果は民間資本事業問題を追跡してきた経済正義実践市民連合(経実連)の主張とも一致する。経実連はこの間‘民間資本事業者が建設費を膨らませ、事業費の40%を暴利として得ている’と主張してきた。

経実連国策事業監視団は2006年1月‘民資高速道路建設の予算浪費実態および特恵分析’資料を出し、建設会社らが建設費を膨らませる方式で大邱~釜山高速道路で7594億ウォン,ソウル~春川高速道路4850億ウォンの暴利を得たと推定した。ハム氏の資料から確認された数値は‘少なくとも4831億ウォン’だ。

民間資本事業でこういう暴利が可能になるのは、事実上価格競争のない独占状態で事業が進行されたためだ。民間資本事業は政府が先に事業進行を提案する‘政府告示事業’と、民間業者が逆に政府に提案する‘民間提案事業’に分かれる。ところが‘民間提案事業’の場合、政府が事業を採択しさえすれば事実上最初の提案者に独占権が保障された。こういう慣行は2006年最初の事業提案者の他に他の業者にも入札機会を与える‘3者入札制’が導入される時まで続いた。

経実連は2001~2004年に発注された100ヶ高速道路の入札方式別落札率現況を分析し 「業者に価格競争をさせる場合、政府が当初提示した価格の62.4%水準で価格が決定された」と明らかにした。国家が民間資本事業者に価格競争をさせれば節減できる工事費を、民間資本事業者が下請け業者に価格競争をさせ掠め取るわけだ。

■ "不当利益 還収すべき"
ソウル~春川高速道路の建設費膨らませが確認された以上、政府がこれを正さなければならないという声が力を得るものと見られる。また民資道路の実際通行量が予測量の一定水準(65~90%)に達し得ない場合、政府がその差額を埋める‘最小運営収入保障制’も今回の機会になくすなり減らさなければならないという指摘も提起されると予想される。ソウル市の場合‘江南循環都市高速道路’(全長 12.4km)等の民間資本事業で、当初明示された最小運営収入保障制をなくした経緯がある。

<ハンギョレ>が昨年、国土部に情報公開請求をし確保した資料によれば、国土部と全国16ヶの広域地方自治体は、2001年から2008年までに民間資本事業者などに‘最小運営収入報奨金’という名目で計1兆5896億ウォンを支給した。(表参照) 昨年、釜山~蔚山高速道路,ソウル~春川高速道路など政府が最小運営収入保障をしなければならない道路が相次いで開通し、今後の血税負担はより大きくなる展望だ。
ユン・スンチョル経実連企画室長は「この間、民間資本事業に対する価格検証システム構築,直接施工制拡大,国策事業の建設原価常時公開,納税者訴訟法制定,独立性と専門性が保障された常設的国策事業審議委員会構成などを主張してきたが、どれも受け入れられなかった」 とし「今からでも制度改善に立ち上がり一部の財閥建設会社にあたえる特恵をなくし不当利得を還収する方案を見つけなければならない」と話した。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/410553.html 訳J.S