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三星(サムスン)電子、‘ギャラクシーS3’のおかげでまた最高実績

第3四半期営業利益 8兆1000億ウォン
IT・モバイルで5兆以上の利益得る
スマートフォン 1位維持 負担拡大

原文入力:2012/10/05 22:04(1396字)

 三星(サムスン)電子が第3四半期に史上最大の実績を記録し、笑いが止まらない。 世界景気の低迷でもよく売れたスマートフォンが孝行息子の役割を果たした。 だが、スマートフォンに集中した利益構造に多少不安に思っているのも明らかだ。

三星(サムスン)電子は第3四半期に52兆ウォンの売り上げを上げて、8兆1000億ウォンの営業利益をおさめたと5日発表した。 売上高も営業利益も共に昨年同期に比べてそれぞれ26.0%と90.6%増え、前四半期に比べては9.2%と20.5%増加した。 史上最高で、国内26社の証券会社の展望値平均より売り上げで4000億ウォン、営業利益は5000億ウォンほどさらに多い。 これで今年に入って第3四半期までの売上高は144兆8700億ウォン、営業利益は20兆6700億ウォンに増えた。 第3四半期までにおさめた営業利益が昨年一年分よりも4兆ウォン多い。

 スマートフォンが属した情報技術(IT)・モバイル部門が少なくとも5兆ウォン以上の営業利益を出したと推定される。 半導体と家電部門もやはりメモリー業況の回復遅延とテレビ競争の深化にもかかわらず、善戦したという評価が出ている。 業界関係者は「メモリーやディスプレイのような部品からスマートフォン完成品までの垂直系列化を構築しているという点がスマートフォン関連売上を倍増させる効果を出した」と話した。

 三星電子が史上最高の四半期実績を出したが、実績が頂点に達したのではないかという不安感もある。 何よりスマートフォンに集中した利益構造を心配する声が多い。 実際、携帯電話を除いた半導体、テレビ、生活家電、ディスプレイなどの主要事業部門は実績の不確実性が高まっている。 三星電子の全売上の半分以上がIT・モバイル部門で、特に携帯電話の売上が全体の40%を越える。 反面この間主力事業だった半導体分野は実績減少であるにも関わらず、産業の特性上投資を続けざるをえない。 今年前半期に投資した14兆ウォンの内 70%が半導体部門に使われた。

 スマートフォンも持続的な好況を断言しにくい。 第4四半期以後の景気展望がきわめて不透明な状況であることに加え、競合企業の挑戦が侮れない。 アップルのアイフォン5はもちろん、それ以外にも追い上げてくる後発企業との激戦を戦わなければならない。 スマートフォン1位を守ることができなければ、産業特性上急速に実績が鈍化する可能性もなくはない。 しかも三星電子の垂直系列化構造は、良い時にはシナジーを出すが、悪化し始めれば危険もそれだけ大きいという特徴がある。 そのため三星電子は、プレミアム級製品から普及型まで多様な製品群を備えて、激戦を行う準備を急いでいる。

キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/554554.html

訳M.B