原文入力:2012/08/27 08:33(1630字)
特許訴訟 事実上 完敗 後暴風
ブランド価値墜落など致命的
三星電子が米国アップルとの特許訴訟で敗れ、創社以来最大危機を迎えた。 三星電子の営業利益の60%以上を占めるモバイル部門のスマートフォンとタブレットPCがアップルのデザインをまねたという結論が米国裁判所で出た。 三星は巨額の損害賠償はもちろん、今後米国市場でスマートフォンとタブレットPC販売禁止、‘コピーキャット’(模倣屋)という烙印にともなう莫大なブランド価値失墜状況に直面することになった。
米国、カリフォルニア、サンノゼ地方法院陪審員団は去る24日(現地時間)開かれた評決で、三星電子がアップルのデザインとソフトウェア特許をそれぞれ3件ずつ侵害したという結論を出した。 三星電子が主張したアップルの三星技術特許侵害6件は全て棄却した。 陪審員団は評決をしながら三星電子の行為を‘意図的特許侵害’と明示したが、これが三星電子に大きな打撃を与えるものと見られる。 陪審員団代表であるペルビン ホゴン(67)は評決の後<ロイター>通信インタビューで 「革新に対する保護の必要性を力説したアップルの主張に説得力があった」として「三星電子高位役員の動画証言を見た後、特許侵害が意図的であったことを‘絶対的に’確信できることになった」と話した。
三星がアップルに支払わなければならない損害賠償額は10億4934万ドル(1兆2000億ウォン)と策定されたが、担当判事の最終判決過程でより大きくなる可能性も高い。 ‘意図的侵害’に対して懲罰的賠償措置が下される場合、賠償金が最大3倍まで増えることがありうる。 さらにアップルは直ちに三星製品20種余りに対する販売禁止仮処分申請に乗り出す予定だ。 裁判所が受け入れれば、三星電子はスマートフォンの最大市場である米国を失うことになることもありうる。 市場調査機関ストラテジーアナリティックスの集計で、去る2分期の米国スマートフォン市場は全世界市場の16%を超える。 その上、米国市場は各種スマートフォンが一大激戦を行ってきた代表的市場という象徴性を持つところだ。 三星電子の最新製品であるギャラクシーS3は今回の訴訟対象ではないが、追加訴訟などの余波によりマーケティング活動などで不利な状況に置かれる可能性がある。
三星としてはブランド価値墜落被害も甚大と思われる。 ブランド評価業者であるブランド ファイナンスは最近、三星電子に代表される三星のブランド価値を382億ドルと評価した。 昨年18位から今年6位に跳ね上がったのだ。 この他に英国・日本・ドイツなど8ヶ国で進行中の50件余りの特許訴訟も三星に不利になる公算が大きい。
これに対し三星電子の危機対処能力が俎上に上がることになった。 事実上‘完敗’を喫して、特許訴訟にあまりに安易に対処したという指摘を避けられなくなった。 反面、三星電子が特許訴訟に対する姿勢を変え、技術だけでなくデザイン・ソフトウェア経営を強化し、新しい姿に変貌する分岐点になりうるという分析も出ている。
三星電子は評決後 「評決結果に反論する文書を提出し、不利な判決が下されてくる場合、控訴する」とし「この評決は消費者の選択権を減らし革新を制限するものであり、潜在的に製品価格をより高めることになるだろう」と明らかにした。 アップルは「三星の模倣程度が思ったよりはるかに深刻だということを証拠が示した」として「私たちの製品は顧客のためのものであって競争者のためのものではない」と評決結果を歓迎した。 キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr
原文: 訳J.S