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ルノー-日産 ゴーン会長 "ルノー三星(サムスン)に1700億支援" …‘毒入りリンゴ’になるか

https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/543530.html

原文入力:2012/07/20 19:55(1268字)

釜山(プサン)工場で‘ローグ’生産方案も提示
事実上、現水準維持…拠点転落 憂慮

 カルロス・ゴーン ルノー-日産グループ会長が20日深刻な経営難に陥ったルノー三星(サムスン)の支援策を打ち出した。 だが、業界と専門家たちはゴーン会長の支援策がどれほどの実効を納めかについては疑問を示している。

 去る19日夜、専用機に乗って金海(キムヘ)空港を通じて入国したゴーン会長は一日後の20日、ルノー三星釜山工場と京畿道(キョンギド)、器興(キフン)研究所を見て回った後、ソウル63ビルディング コンベンションセンターで記者懇談会を開いた。

 この席でゴーン会長はルノー三星支援策として大きく2点を提示した。 先ず現在日産の日本、九州工場で生産している小型スポーツ実用車(SUV) ‘ローグ’を2014年から釜山工場で年間8万台ほど生産することにした。 ルノー三星関係者は 「当初、日産は増えるローグ需要を考慮して米国現地工場の増設を検討したが、釜山工場の戦略的長所が浮上し釜山工場を活用することになった」と話した。ゴーン会長は韓-米自由貿易協定(FTA)と韓-ヨーロッパ連合(EU)自由貿易協定の発効効果に注目したと知られた。 第二の支援策は2014年までに予定された1億6000万ドル(約1700億ウォン)規模の新規投資だ。 この金額はローグ生産のための釜山工場ライン整備と関連した設備投資に使われる。

 業界ではゴーン会長の支援策がルノー三星の‘現状維持’水準を越えられないと分析している。 ひとまずゴーン会長は釜山工場増設など生産能力拡大計画は出さなかった。 釜山工場の年間生産能力は30万台だが、昨年の実際生産量は24万台であり、今年は22万台ほどになると予想される。 結局ローグ8万台物量は釜山工場稼動率を正常水準に引き上げる意味以上ではないわけだ。

 キム・ピルス大林(テリム)大教授(自動車学)は 「内需市場でルノー三星の競争力強化方案が含まれなかった」として「ルノー三星が今後自主的な研究・開発機能は減少し単純生産拠点に転落するようだ」と話した。 単純生産拠点としてのみ機能する場合、対外環境やグループ内戦略変化にともなう物量移転の危険にまるごと露出することになる。 一部ではルノー-日産グループがルノー三星の工場稼動率を高めた後に大々的な構造調整や持分売却に乗り出すのではないかという観測も出てきている。

 一方、ルノー三星は昨年2000億ウォン台の営業損失を記録したのに続き、今年前半期にも昨年上半期より販売量(8万3062台)が32.8%減少して最近は生産中断と再開を繰り返すなど苦戦している。 キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr

原文: 訳J.S