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‘モバイル弱者’ MS 初のタブレットPC

原文入力:2012/06/19 21:13(1884字)

←マイクロソフト 初のタブレットPC サーフェス(Surface)

10.6インチ‘サーフェス’公開
キーボード兼用‘タッチ カバー’注目
Windows8と共に10月発売予定

 ソフトウェア業界の恐竜マイクロソフト(MS)がタブレットPC市場に再び挑戦状を出した。

 スティーブ バルマーMS会長は18日(現地時間)米国、ロサンゼルス ハリウッドのミルク スタジオで、メディアデーを開き、自社ブランドをつけた初のタブレットPC‘サーフェス’(Surface)を公開した。 サーフェスはMSがまもなく発売する新ウィンドウOSである‘Windows8’ベースで、画面の大きさは10.6インチだ。 タブレットPCを立てられる支えが裏面に装着されていて、キーボード兼用電子カバーがついていることが特徴だ。 MSは来る10月頃に予定されたWindows8の発表に合わせてARMチップを装着した製品を先に出し、インテル チップを装着したものは年末に発売する予定だ。

 Windwos8は個人用コンピュータ(PC)とタブレットPCで共通的に使用できる最初のWindows OSだ。 このOSを使えば、個人用コンピュータでワードやエクセルのようなプログラムを利用していた文書作業をタブレットPCでも行える。 個人用コンピュータやノートブックで利用していた各種コンテンツとアプリケーションも別途の変換作業なしに、そのままサーフェスで読み書きできる。

 この日サーフェス発表の場ではアクセサリーとして紹介された‘カバー’が本体に劣らず注目をあびた。 カバーは厚さ3㎜の‘タッチ カバー’と厚さ5㎜の‘タイプ カバー’の二種類がある。 タッチ カバーのキーボードはノートブック キーボードの‘押し’ボタンとは異なり、同時に色々な接触を感知する‘マルチ タッチ’方式の電子キーボードだ。 MSはこの機能を実現するためにタッチ カバー内部を何と7層構造で設計した。 タイプ カバーはボタンを押して入力する方式が依然として楽な利用者のためのキーボードだ。 サーフェス本体を受け台に立ててこのカバーを使えば、ノートブックを使う姿勢で使うことができる。

 MSはWEB基盤生態系で依然として圧倒的な支配力を見せているが、モバイルでは力を振るえなくなっている。 インターネット専門市場調査機関‘Stat Counter’の資料を見れば、去る5月現在の全世界OS占有率でWindowsはWindows7,Windows XP,Windowsビスタを合わせて約88%の占有率を記録した。 反面、モバイルOS占有率ではグーグルのアンドロイドとアップルのiosがそれぞれ24%と23%で1位と2位を記録した。 MSは2001年コンピュータ製造業者らと共同でタブレットPCを発表したが、市場が不透明で商用化することはなかった。 今回、自社ブランドで再出撃に出たもようで、グーグル・三星(サムスン)・アップルなどが主導するモバイル生態系にどんな変化をもたらすことが出来るか関心が集まっている。

 業界関係者たちの話を総合すればサーフェスはハードウェアとしてのアイデンティティが不明で、消費者に混乱を与えかねないが、今後タブレットPCのOSとしてWindows8はより一層拡散するものと見られる。 市場調査機関OVUMのアナリスト チャン・ドスンは 「サーフェスは理論的にはタブレットとして最適化されていると同時に、デスクトップ アクセシビリティ等にも優れている」として「しかし現実的には二つの世界がごちゃまぜに混ざって消費者にとっては紛らわしいだろう」と分析した。 ソ・ギマンLG経済研究院研究委員は「MSタブレットの最も大きな強みはエクセル、ワード等を通じて既存事務環境と変わりない利用環境を実現している点」としつつ「今後タブレットPC OSをアップルとMSが両分するものと見られる」と話した。 彼は「ただアップルはスマートフォンの圧倒的な強者なので、アップルの色々な機器をアイクラウドで連動して使う利用者はアップル生態系に安住する可能性も大きく、MSがアップルを越えることは容易ではないだろう」と付け加えた。

キム・ソンシク記者 kss@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/538565.html 訳J.S