原文入力:2012/02/26 20:59(1344字)
‘恩着せがましいSSM規制’うれしくもない ソウル、望遠洞(マンウォンドン)ワールドカップ市場
"マートを休日前後に利用すればそれまで"…零細商人 対応無策
市場はいつも大変な賑わいだった。お客さんがもうちょっと少なければと思う時すらあった。 少なくともソウル、麻浦区(マポグ)周辺で40年近く魚屋を営んできたチェ・キスン(62)氏が記憶する在来市場はそうだった。 二十歳になったばかりで‘子供’を背負った新妻が夜明け前から夜中までがむしゃらに店を開いて、店の名前も‘赤ん坊水産’とつけた。
"それでも4~5年前までは悪くなかった。" 去る24日、麻浦区、望遠洞のワールドカップ市場で会ったチェ氏は「多いときは一日の売上が200万ウォンもあったが、今は30万ウォンも売れない」としてため息をついた。2500ウォンでサバ1ソン(2本)を仕入れて300~400ウォンを載せて30万ウォン分を売っても5万ウォンも残らないわけだ。
ワールドカップ市場は去る数年間‘家を買って出て行く所’から‘家を売って商う所’に転落した。 市場から1~2km離れた上岩洞(サンアムドン)にホームプラス ワールドカップ競技場店が開店し、3年前には僅か400mの距離に企業型スーパーマーケット(SSM)である望遠(マンウォン)駅ホームプラス エクスプレスができた。 来る8月にはホームプラス合井(ハプチョン)店が開店を控えており、それこそ大型マートに包囲されたわけだ。
そのためソウルでは最も早く麻浦区が大型マートを規制する条例案を用意したが、実際のところ市場商人たちの反応は芳しくない。ワールドカップ市場商人協同組合のソ・ギョンモ理事は「ホームプラスの営業時間を24時間営業から深夜12時までに規制したところで大した変わりは無く、月に2回休めば消費者が休日前後に大型マートを利用するのではないか」として「デパートが月曜日に休むのと同じように、毎日曜日に休んでこそ人々がそれなりに伝統市場を利用できるだろう」と話した。 主婦キム・シンオク(47・西大門区(ソデムング))氏は「伝統市場は駐車場も不便なのであまり行かないが、月に2日大型マートが休むならば他の日にあらかじめ行って買い物をするでしょう」と話した。
改正流通法の影響を受ける中小商人は伝統市場の商人だけではない。第2、第4日曜日を大規模店舗の義務休業日と定めた全州市(チョンジュシ)では、去る22日大型マートに賃貸売場を持つ店舗主が法的対応をするとして乗り出した。ホームプラス ワールドカップ競技場店で靴店を営むパク・某氏は「在来市場を生かすという趣旨には同意するが、大型マートに年中無休営業を許可しておきながら、選挙の時節になるや官が一括的に日曜日に休め、土曜日に休めと言うことは望ましくない」と指摘した。
文・写真オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/520848.html 訳J.S