原文入力:2011-02-17午前11:36:36(2560字)
[マガジンesc] カバーストーリー 30~50代女性たちがJYJの巨大な応援軍
キム・ジンチョル記者
←(左からユチョン、ジェジュン、ジュンス)グループJYJ公演場面.(プレイン提供)
‘ファン活動’が子供たちだけの専有物だと思ったら誤りだ。色々な面で積極的なおばさん部隊が登場し猛活躍中だ。30~50代の女性が主軸のいわゆる‘おばさんファン’だ。歌手チョ・ヨンピルも50代以上のファンが非常に多いが、彼らはチョ・ヨンピルのおばさんとは違う。少女時代を筆頭に‘おじさんファン’も熱狂したが、その火力は特定ファン集団を論じる程ではなかった。姉さんファンもいないではなかった。しかし、やはり新しいファン集団と呼ぶ程に強烈で幅広いことはなかった。 が、最近暴風のように登場したおばさんファンは何かが違う。
歌手ピと東方神起ファンたちででき始めたおばさんファンたちは東方神起3人(後日JYJ結成)と所属会社SMとの紛争の過程で結集現象を見せ始めた。
東方神起と‘成均館スキャンダル’でJYJファン形成
JYJのおばさんファンたちがJYJ専用インターネット放送を作り、巨額のバス広告募金を短期間に集め切るなど巨大芸能企画会社に対抗する程に強力な力を持っているだけではない。それよりも彼女たちが平凡な大韓民国のママ・妻・おばさんから突然に‘ファン活動’の世界に登場することになった所以がより一層興味深く意味深長だ。
表面的にはJYJのおばさんファンは大きく2つの経路を経て形成された。1つは既存東方神起のファンから始まったケースだ。インターネット放送にも積極的に参加中のチェ・ウンギョン(36・会社員)氏が代表的だ。日本で生活して帰国したチェ氏は2006年に日本で東方神起に初めて接した。「ある日、洗い物をしているとTVで芸能人が日本語を話していて、それがとても完ぺきだったんですよ。それでTVの前へ行きしみじみと見ました。それが東方神起だったんです。そんな努力がとても魅力的だったんです。JYJは東方神起でも特に実力のあるメンバーだったんですよ。自然におばさんファンになったんですね。"
JYJに会って本格的にファン活動を始めたおばさんファンは更に多い。この場合、大慨はドラマ<成均館スキャンダル>に出演したパク・ユチョンから始まりました。「486世代(訳注:60年代生まれ80年代大学在学、現在40代の世代)で、高3・中3の娘を持ち専門職に従事しています。」というあるおばさんファンは「娘の服を買いに立ち寄った衣料品店で偶然に東方神起の歌を聴き、<成均館スキャンダル>で主人公がパク・ユチョンということを知ってから」ファンの世界に入ったと話した。「ドラマを見ながらパク・ユチョンについて知りたくなり記事を漁っていると、とてもおかしなことに気がついたのです。主人公がパク・ユチョンなのにインターネット記事ではパク・ユチョンだけが抜けていることに憤慨し始めたのです。」
巨大企画会社の横暴に80年代の記憶が蘇る
最高齢ファンに挙げられるクォン・テスク(77)おばあさんもやはり昨年<成均館スキャンダル>を見ながらJYJのファンになった。「孫みたいな子供たちが優しくて自身の夢のために努力する姿が立派で、一方で痛ましくて励ましてあげたくなりました。パク・ユチョン君はドラマの演技が華やかで良かったし、ジェジュン君は声に訴える力がありながら男らしい面が気に入り、ジュンス君は優しくて純粋に見えて良いですね。」クォンおばあさんの20代の孫娘は「おばあさんが現在SMと訴訟中だから公的にも経済的にも大変なJYJのために、たびたびパク・ユチョンのお母さんが営むアイスクリーム店に立ち寄り売上に協力したり写真集、CD、DVDなどを購入されている」と伝えた。
←おばさんファン熱風を産んだドラマ<成均館スキャンダル>.(韓国放送提供)
東方神起から始まろうが<成均館スキャンダル>からであれ、おばさんたちが より一層積極的にファン活動に飛び込んだことには共通点がある。巨大企画会社と地上波放送会社の横暴にJYKが被害を受けているという思いだ。ほとんどが40代のおばさんファンは「長く生きてきて普通のことには感動せず、日々の暮らしに忙しく、並大抵なことでは行動に出ない中年女性たちが、下賎と感じていた放送局掲示板巡礼や電話がけを堂々と実践し周囲の人にも督励し、自分自身のためにも開かなかった財布を惜しみなく開かせる力」の原因を「1980年代と2010年の間のとんでもない遭遇に求めたい」と話した。「今の40代が青春を過ごした80年代は、民主化闘争の前に出ようが後に隠れていようが自由と正義、人権と道理に対する悩みが就職の悩みより優位にあった時期だった。こういう真っ青な理想を血管の奥深くに大切に宿した世代だが、時には現実に妥協し屈服し、時には自分の生きる道を探すのに理想を忘れて久しい。そんなある日<成均館スキャンダル>のイ・ソンジュン(パク・ユチョン)に出会い、悲しいほど青い理想に心臓が揺り動かされた。そしておばさんたちは歌手パク・ユチョンを捜し出し、共にジェジュンとジュンス、JYJに出会うことになった。3人の驚くべき才能とそれより一層驚くべき現実のために おばさんたちはドラマではない現実の中で もう一度80年代と遭遇することになったのだ。」
覚醒したおばさんファンたちは健全な世論形成のために先頭に立っていると自負する。チェ・ウンギョン氏はおばさんファンたちを‘フィルター’に他ならないと説明した。「おばさんファンたちは記事や情報に接する時、濾過しながら聞きます。むやみに受け入れたり排斥せずに事実を確認してフィードバックもします。他のファンたちに会ってもそのように情報を濾過して伝えます。」 キム・ジンチョル記者 nowhere@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/463862.html 訳J.S