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私たちは全て米国の腹を肥やしている

原文入力:2010-09-03午後08:00:55(930字)

イ・ワン記者

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<世界文化戦争>グーグルで検索し会社の仕事をして、退勤後には‘ミドゥ(アメリカ ドラマ_’を好んで見るのがいつのまにか日常になった。また、スティーブ・ジョブスが出したiPhoneに熱狂し、<CNN>を見て英語を勉強するのも珍しい風景ではない。

だが、私たちはこれが米国対その他の国が繰り広げる‘銃声なき’文化戦争の一場面ということを知っているだろうか。言論学者カン・ジュンマン全北大教授は、世界中どこでも情報が秒単位で通じる‘インターネット時代’もやはり米国の一極的覇権文化が位置していると分析する。銃を執った戦死と、長距離爆撃機の代わりにスマートフォンと衛星アンテナを持った記者とブロガーが地上戦を、ハリウッドの大衆映画とドラマ、グーグル サイトなどが空中戦を遂行しているということだ。かつては映画とメディアが中枢的な役割をしたとすれば(今でもしているが)、最近は先端情報技術(IT)文化がこれを先導していることを示している。米国で作られたiPhoneとフェイスブック、ウィキペディア、ツイッターなど、ヒット商品は今や全世界の人々が使っている。

カン教授はこういう世相の裏面を覗き見ることを薦める。‘集団知性’で脚光を浴びるインターネット百科事典ウィキペディア英文版の編集者は、大部分が米国の白人男性たちで、グーグルは世界の情報を全て米国に構築できる力を持っている。スマートフォンもやはり‘変化と速度’を強調する米国式資本主義に従わせることに一役買っている。こういう問題意識でカン教授は‘なぜミドゥ熱風が吹くのか’‘グーグリゼイションは祝福か’等、12種の質問に答える。<CNN>に対抗する世界各国のニュース放送局新設競争と文化戦争に飛び込んだ‘韓流’韓国の2重性などを読む面白味もかなりのものだ。カン・ジュンマン著/人物と思想社・1万6000ウォン。

イ・ワン記者 wani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/438244.html 訳J.S