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歓呼もしばし…ナロ号,宇宙で道に迷う

原文入力:2009-08-25午後09:19:23
予定高度 飛び越して正常軌道進入は失敗
発射後ロケット・衛星分離‘半ばは成功’

キム・ミンギョン記者,オ・チョルウ記者

←私たちの土地から私たちの技術で作った人工衛星を積んだ宇宙発射体が宇宙に打ち上げられた。衛星発射体ナロ号(KSLV-I)が25日午後5時、全南,高興郡,ナロ宇宙センターで科学技術衛星2号を載せ轟音と共に火炎を吹き発射台を離れ空に飛び立った。 高興/写真共同取材団

宇宙の門は半分ほど開かれた。韓国初めての宇宙発射体ナロ号は科学技術衛星を目標とする軌道には上げられなかったが、直前段階までの任務を全て遂行し短いながら初めての宇宙飛行を経験した。

25日午後5時、全南,高興,ナロ宇宙センターで韓国・ロシア技術陣は両国合作で開発した衛星発射体ナロ号(KSLV-Ⅰ)に科学技術衛星2号を載せ発射したが、衛星体を目標軌道に上げることには失敗した。

アン・ビョンマン教育科学技術部長官は発射1時間余り後に開いた記者会見で「1段エンジンとキックモーター(2段ロケット)は全て正常稼動したが、科学衛星を目標軌道に正確に送り出せないと分析された」として「原因糾明のために韓-ロシア共同事故調査委員会を構成し調査に着手する計画」と明らかにした。両国技術陣は追跡網から消えた衛星の軌跡を追跡し、交信を試みる作業を共に行っている。

イ・ジュジン航空宇宙研究院(航宇研)院長は「高度340km余りで衛星が分離し、この点を異常だと考え衛星分離以後のデータを分析中」として「部分成功と見る」と話した。2段ロケットが衛星を本来の軌道に進入させるには衛星を高度300km付近で分離しなければならなかった。

イ・ミョンバク大統領はナロ号の正常軌道進入失敗と関連して「たとえ正常軌道進入には失敗しても半分の成功と言える」として「今回の企図を禍転じて福となすの契機にしよう」と話したとイ・ドングァン大統領府報道官が伝えた。イ大統領はまた「この間ナロ号発射のために昼夜を分かたず研究開発にのみ専念してきた航空宇宙科学技術者たちをより一層励ましなさい」と指示した。

韓国技術陣が作った2段ロケットの衛星分離段階で目標軌道を外れたことにより、韓国技術陣は大きい負担を抱くことになった。一部では正常に1・2段が分離し2段目が点火段階まで行ったという点で2段ロケットの‘誘導調整能力'を除き残る部分を宇宙空間で初めて検証する機会となったという評価もある。

韓-ロシアの契約により両国技術陣は失敗原因を調査した後、来年にナロ号の2次発射に挑み2011年にも再々度の3次発射を行う予定だ。

先立って韓-ロシア飛行試験委員会はこの日午前に発射時刻を‘午後5時’と決め、続けてナロ号の発射手続きが開始され発射15分前の4時45分頃から自動発射プログラムが稼動した。

この日、ナロ宇宙センター周辺には我が国初の宇宙発射体の発射場面を見ようと数多くの人々が集まり、高興郡のあちこちでは発射成功を祈る行事が開かれた。政府はナロ号の安全な発射のために保安・警戒関連15ヶ機関で1900人余りを動員し陸上と空中,海上に対する統制作業を繰り広げた。

高興/キム・ミンギョン,オ・チョルウ記者cheolwoo@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/science/science_general/373070.html 訳J.S