原文入力:2009-06-22午後06:55:29
ホリム博物館特別展
ノ・ヒョンソク記者
←高麗青磁の前衛を味わう
涼しい展示室で700~800余年前の青磁紋たちは熱く躍動する。蓮の花びらの一片,竜の足の爪一枚,童子の眉毛一つさえも沈黙してはいない。雲海に跳ね回る龍の胴体と鶴の軽い羽ばたき,そしてリズム感をもって律動する菊の花びらの舞い散る様が空間を満たすファンタジーだ。
最近ソウル江南区,新沙洞にオープンしたホリム博物館別館の開館特別展‘高麗青磁’(9月20日まで)は青磁紋の驚くべき再発見をプレゼントしてくれる。淡泊な空色(あるいは赤紫色)磁器の表面に各種動植物のイメージたちが舞う。自然と人生の循環に正直だった高麗人たちはその感情と感覚を絶妙の線と色感,構図に抜き取ることに出色だった。
非公開作が相当数の出品作170点余り、また色と線,紋で当時の芸術意志を語る。
展示の道は星の光があふれる天井を見ながら入る玄関を経て、4階1展示場に上がれば開かれる。入り口純粋緋色の紋のない蓋付梅瓶が堂堂とした姿で待ち受けている。その瓶器が気を引き締めてくれるかと思えば、勢いあふれる竜の昇天を描いた爬龍紋梅瓶と雲龍紋壷が印象を逆転させる。壷の形は厳正な対称やそれぞれの浮き彫り程度を異にして微細な立体感までを考慮した雲と竜の模様の細部は気品の中に激情を隠した高麗人の性格を反映する。
梅瓶らを見回して一階に降りて行けばいよいよ佳境に入る。大きな鶴が四方八方に戯れる表面に怪獣の頭と見事な蔓牡丹紋が四方に打ち込まれた直径50㎝を越える巨大な壷に面会する。この展示の代表作品青磁大壷だ。今回初公開というこの国内最大級の青磁は大きさに負けない精巧な紋の格調感を守っていた。
高麗陶磁器の表現は当代の前衛であった。淡い光に細かい線で芭蕉を描いた梅瓶とか、雲一つを脇に挟んで自身も雲のように形状が変わりゆく鶴の孤独な姿を彫り込んだ鉄画雲鶴梅瓶などが彼らの実験性を証明している。その紋は盲目的でなくとても深い生命力を土台としたものだったために赤紫色画布に菊の花弁と蔓が群舞するように脈動する鉄彩紋梅瓶が竹箆のように精神を注入してくれる。寺刹の‘ガード レール’として使われたと思われる鉄画蓮華紋欄干柱の表面には葉が生きてうごめく蓮華が舞う。
このきらびやかな祭の終わりに小さな平鉢,湯飲茶碗などを散歩でもするかのように見まわす2階3展示室がある。そこの片隅の象嵌杯に花を持ち全てを達観する童子の表情を見る。高麗が夢うつつのように過ぎ去る。 月休館. (02)541-3523~25.
ノ・ヒョンソク記者nuge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/361762.html 訳:J.S